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【God-Game】~神様のゲーム~ <06ゲーム目>

[320]  有朱  2006-07-26投稿
「あれ!!??総司!!??どこ行ったんだろ????・・総司はね『夜』や『一日』を知らないみたいなんだ。」
「はっ??」
「アレは嘘ついてる目じゃなかった。だから・・」
「・・・!!いた。連れ戻してくるから待ってろよ。」
「蛍!!」
「分かってるから。」
「・・うん。」
蛍は家の外に出て裏庭に行くと、総司は丘から月を見ていた。
「・・・・・。」
「おい!!戻るぞっ!!」
「・・あれは・・何だ??」
「あれって・・月の事か??」
蛍は月を指差した。
「・・『ツキ』と言うのか。・・美しいな。」
蛍が総司の顔を見ると、今まで笑わなかった総司は月をまるで、愛しい人を見るような目で見ながら笑っていた。
「お前見た事ないのか??」
「ああ。我がいた世界に『夜』はなかった。だから『ツキ』と言う物が存在するとは・・」
蛍はしゃがみこみ地面に枝で何かを書き始めた。
「??」
総司もしゃがみ地面を見た。
「月の字は『月』って書くんだ。」
「そうか。我の世界には全てがあると思っていた。だが・・これほど美しい物はなかった。」
「・・そうかよ。もう、戻るぞ。」
「ああ。」
総司は蛍の後をついて家へ向かった、途中で一度振り返りもう一度月を見つめて歩きだした。

「お前は病人だからさっさと寝ろ。」
「なら話をしてくれ。」
「はっ????」
「いつも我が寝る時は必ず誰かが枕元で話をするのだ。だから今日はお前がしてくれ。今日はいつもより面白い話が聞けそうだ。」
「・・・お前なぁ。今日の朝まで殴り合いになりかけてた相手だぞ!!??」
「それがどうした??我のために尽すのは当たり前だろ。」
「・・・はぁ。じゃあ『お願いします』って言ったらいいぜ♪」
「ふっ。何をほざいておる。さっさとしろ。」
「だ〜か〜ら〜!!『お願いします』って一言言えば話をしてやる!!」
「キサマ正気か??なぜ我が頼まねばならんのだ??もう、よい!!!!」
総司は布団に潜り蛍に背を向けた。しばらくして後ろを向いたが蛍はもう部屋にはいなかった。
「・・・・・。」
総司はまた布団に潜り、瞼を閉じた。

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