妖精の森−その1−
ここは人間の世界とは違う場所にある妖精の世界。妖精は森の中の木を親にして生まれる。
私達は人間達に幸せを届ける事を仕事としている。なぜなら人間が好きだから。
人間は私達妖精の事を見る事はできないが、稀に私達の事を見る事ができる人間や、何となく感じる事が出来る人間達がいるために、人間は何となく妖精の存在を知っている。本当にいると信じてる者は少ないが‥‥。
これはある小さな妖精と子供の物語。
妖精王『私達は人間に今まで尽くしてきたが、我々は人間のせいで森を失い、親を失い、今多くの仲間を失いつつある。』
カナリア『はい。先日も人間が北の森の母なる木を切り倒し、そこに住む妖精達が消えてしまいました。』
妖精『何と嘆かわしい事か、我々もいつこのような事になってしまうか‥。』
カナリア『王様、私達は人間に仲間をたくさん奪われ、こんな悲しい思いをしてまで人間と共存しなければいけないのでしょうか。』
妖精王『カナリアよ。そなたの気持ちはよく分かる。そなたは若くして嫁いできたために無事だったが、そなたの故郷は‥‥。』
カナリア『はい。人間に森を焼き払われてしまったため、母や兄弟も‥みんな‥。』
妖精王『そう、そなたのような者を私もたくさんみてきた。私もこれ以上仲間を失いたくない、それにこのままだと私達妖精は地球上から姿を消さねばならないだろう。』
カナリア『妖精王様。私は人間との共存なんて望みません!私達妖精が生き残る道はないのでしょうか!』
妖精王『カナリアよ。それは私達妖精の使命を放棄する事になるぞ。』
カナリア『何がいけないのです!私達は殺されてもなお尽くさなければいけないのですか!』
妖精王『カナリアよ。そなたの気持ちもよく分かる。まず落ち着きなさい。我々妖精は争わない。誰が相手でもだ。』
カナリア『‥‥。』
カナリアは王座を後にした。
妖精王『‥私だってこのままでよいとは思ってないのだ。』
カナリアは若くして妖精王のもとに嫁いだ。そのすぐ後に故郷の森が焼かれてしまって家族や仲間はみんな亡くなってしまった。そのため人間をひどくうらんでいた。
私達は人間達に幸せを届ける事を仕事としている。なぜなら人間が好きだから。
人間は私達妖精の事を見る事はできないが、稀に私達の事を見る事ができる人間や、何となく感じる事が出来る人間達がいるために、人間は何となく妖精の存在を知っている。本当にいると信じてる者は少ないが‥‥。
これはある小さな妖精と子供の物語。
妖精王『私達は人間に今まで尽くしてきたが、我々は人間のせいで森を失い、親を失い、今多くの仲間を失いつつある。』
カナリア『はい。先日も人間が北の森の母なる木を切り倒し、そこに住む妖精達が消えてしまいました。』
妖精『何と嘆かわしい事か、我々もいつこのような事になってしまうか‥。』
カナリア『王様、私達は人間に仲間をたくさん奪われ、こんな悲しい思いをしてまで人間と共存しなければいけないのでしょうか。』
妖精王『カナリアよ。そなたの気持ちはよく分かる。そなたは若くして嫁いできたために無事だったが、そなたの故郷は‥‥。』
カナリア『はい。人間に森を焼き払われてしまったため、母や兄弟も‥みんな‥。』
妖精王『そう、そなたのような者を私もたくさんみてきた。私もこれ以上仲間を失いたくない、それにこのままだと私達妖精は地球上から姿を消さねばならないだろう。』
カナリア『妖精王様。私は人間との共存なんて望みません!私達妖精が生き残る道はないのでしょうか!』
妖精王『カナリアよ。それは私達妖精の使命を放棄する事になるぞ。』
カナリア『何がいけないのです!私達は殺されてもなお尽くさなければいけないのですか!』
妖精王『カナリアよ。そなたの気持ちもよく分かる。まず落ち着きなさい。我々妖精は争わない。誰が相手でもだ。』
カナリア『‥‥。』
カナリアは王座を後にした。
妖精王『‥私だってこのままでよいとは思ってないのだ。』
カナリアは若くして妖精王のもとに嫁いだ。そのすぐ後に故郷の森が焼かれてしまって家族や仲間はみんな亡くなってしまった。そのため人間をひどくうらんでいた。
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