携帯小説!(PC版)

wakening?

[328]  182  2006-07-26投稿
男子生徒がどんどん近づいてくる。修介は寝たふりをした。  「君、そろそろ授業始まるよ。」  「………ん?あぁ、いいよ授業サボるから」  修介はバレていないと思いホッとした。  「そっか、授業はなるべくうけたほうがいいよ」  (こいつ、さっきとキャラが違うし…)  修介は心の中でつぶやいた。  男子生徒は教室に戻っていった。  修介は午前中ずっと屋上で過ごした。もう昼食どきだ。朝買ってきたパンを取りにいくために教室に戻った。  「あれ!?修君、学校来てたの?」  由紀が修介に気づき話しかけてきた。  「ずっと屋上にいたし。」  修介は素っ気なく答えた。  「またサボったんだ…。」  由紀はなぜか怒ったように言った。  修介は自分の席につくと、バックの中からパンを取り出し食べ始めた。  パンを口に入れようとしたとき誰かが肩をたたいた。  「おい修介、お前と由紀ちゃんてどういう関係?いつも仲良いよな?」  肩をたたいたのは後ろの席の聖(さとし)だった。  「ただの幼なじみだし、そういう関係とかじゃねぇし。」  「」  「ほんとか?でも由紀ちゃんと幼なじみかぁ〜…うらやましいなぁ…。」  聖はニヤニヤしながら言った。  「何お前、由紀に気があんのか?」  修介はストレートな質問をした。  「いやいや…!違うよ!好きとかじゃなくて…可愛いじゃん!でも、話しかけても『うん』とか『そうなんだ』とかそんなん」  聖は明らかに動揺していた。  それからしばらく2人はしゃべっていた。修介は聖とこんなにしゃべったのは初めてだった。  

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