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リレー小説「秘密」:ミッシェル

[736]  ミッシェル  2009-08-20投稿

「ユーリ…ユーリ」

窓から外を眺めていたユーリの背後から、突如と直子の声が聞こえた。

すぐにユーリは振り返り、直子のベッドに腰を下ろす。

「おはよう直子」

「うーん…おはよう」

直子は起き上がると、目を擦りながら大きく欠伸をした。

そして目をパッチリと開くと、

「ねェユーリ…あたし、変な夢見ちゃった」

「えっ? どんな?」

ユーリは思わずニヤリと笑い、何か有力な手掛かりが得られそうな気がした。

直子がゆっくりと語り出すと、ユーリは真剣に彼女の話に耳を傾ける。

「何かさぁ‥夢の中であたしと、何故か見た事のない見知らぬ“ピンクの水着を着た女の子”が海辺で一緒に遊んでいたの。それで…」

「待って! 今ピンクの水着を着た女の子って言ったよね!」

直子の言葉を遮り、大声を出したユーリに直子は思わずビックリしてたじろいだ。

「い、言ったけど…何でそんなに反応したの?」

(あ、ヤバい…探偵の事が)

「あ、ピンクの水着可愛いなぁと思って。ははっ。さっ、続けて」

怪訝な顔をしながらも、直子は続ける。
「まあ、それでさ。何故かその女の子が夢の中ではユーリっていう事になってるの。変よね」

「あ、あたし…?」

「そうなの。で、私達ビーチボールで遊んでいた訳。そしたらさ、ビーチボールが波に流されちゃったの。すると、女の子のあなたが取りに行ってくるとか言って、ビーチボールを追いかけて海に入って行ったわ…」

そこまで言って、直子は顔を俯かせた。

「なになに? それで?」

直子はゆっくりと視線をユーリに戻すと、

「あなたはその間々“離岸流”にさらわれて消えちゃったわ…」

「離岸流!?」

ユーリの頭の中は一瞬にしてその言葉で埋め尽くされた。

「知らないの? 波打ち際から沖合に向かってできる潮の流れの事よ」

「し、知っているわ…も、もしかしたらそれで…」

そう呟いた時、ユーリの体は自然と外に向かっていた。

「あっ、ちょっとどこに行くの?」


続く

感想

  • 18317: そうきましたか!(想定外の歓喜)すごい☆シャイン [2011-01-16]
  • 18318: 翔:確かに…予想外の展開♪さすがです [2011-01-16]
  • 18323: うん!予想外☆でも面白い♪唯沙 [2011-01-16]
  • 18331: ジィーコ:ミステリー感が出てきましたね♪ワクワク [2011-01-16]
  • 18332: 展開がすごい!!キムがんばりま〜す♪ [2011-01-16]
  • 18338: 木村さん☆頑張って…シャイン [2011-01-16]
  • 18345: すごいです!意外です!☆キムさん楽しみです♪:ゅゅ [2011-01-16]
  • 18360: パチパチ!!明 [2011-01-16]
  • 18361: 明日投稿しま〜す♪キム [2011-01-16]
  • 18366: ミッシェルさん凄い!木村さん頑張って下さい★沙愛 [2011-01-16]
  • 18377: 皆さん、ありがとう。木村さん頑張って下さい!ミッシェル [2011-01-16]
  • 18389: 投稿しました〜♪キム [2011-01-16]
  • 18391: みんな投稿はやいな…唯沙 [2011-01-16]
  • 18394: 木村さん、お疲れ様です。ミッシェル [2011-01-16]
  • 18396: 木村さん☆おつかれさま〜シャイン…ワクワク [2011-01-16]

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