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DRAGON LOVER 10

[398]  木村蜜実  2009-08-21投稿
ペンドラゴンは生まれていた…。
その正体は…
エリン・ギルバード…

「小さい頃にハーンが『禁断の魔力』を使ったでしょ?普通の龍なら消えてたのよ…。ケルベロスの力はハーンが思ってる以上って事ね。あと、真のペンドラゴンになるには、何か必要らしいんだけど、時期が来たらお祖母様が教えてくれるみたい…。」

自分が恐ろしくなった…。

確かに昔聞いた事がある…。

『Sクラスのケルベロス』

ケルベロスとは別の族性が混じり、特殊な能力を持って生まれる。
僕はその『Sクラス』
小さい頃、親にそう告げられた…。
ライアンも『Sクラスのペガサス』。特殊な能力を持って生まれた。

僕が考え込むと、エリンは顔を覗きこんできた。

「あたしの事嫌いになった…?」

「きらいじゃない…好きだ…。」

素直に出た言葉…。
僕はエリンが好き…。

ギュッと抱きしめて

「俺が必ず守る…。今まで辛かったんだろ…。俺、エリンより力ないけど、ずっと側で守るから…。」

初めてそう思った。

王に裏切られた龍族…だからエリンは1人になる事、裏切られる事がイヤなんだと感じた。

エリンがペンドラゴンだとゆう事を知ったら、王が絶対消しにくるだろう…。

そうなったら、僕はどうなろうとエリンを守ろうと思った。

僕はエリンの手を引き、
「さぁ、家へ帰ろう…」
と微笑んだ。

「うん!」

エリンも微笑んで僕等は家へと歩いていく…。

「あっ!」

「なんだよ…いきなり声出すなよ!」

「ライアン、奈々ちゃんに会ったかな…?」

心配そうに僕を見る。

「大丈夫だろ…会ってるよ、きっと…。」

エリンが心配そうにするから、僕まで不安になる…。

「心配だから………。」

グイっと僕の袖を引っ張り、おねだりの顔をする。

(ワープしろってか?!)

「わかったよ…今回だけだからな…。」

「やった〜♪」

(喜ぶことか???)

ワープは僕だけしかできない。エリンは自分の持っていない魔力に興味津々…。


あっとゆうまに、僕の家の前へ…。

「やっぱ楽し〜♪」

浮かれるエリンに僕はしょうがねぇな…と笑う。

「よし!ライアンのお家にピンポンしよう♪」

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