携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> カオスバスター 第1話:覚醒

カオスバスター 第1話:覚醒

[496]  キングボーズ  2006-07-27投稿
―学校―\r
午後の授業。誰もが睡魔に襲われ、授業に集中出来ない中、ツバサは窓の外をぼんやり眺めていた。空は晴れ、飛行機や鳥が飛び交っている。
ツバサの目が一匹の鳥に止まった。鳥にしては、形がおかしい。羽らしいものが見当たらない。飛んでいる…いや落ちている…。あれは…一体……?
「ガシャァァァン!」
『ソレ』は窓ガラスを突き破り、轟音を纏い教室に入っていた。その音で皆の眠気が一気に覚めた。
一瞬の沈黙。
次の瞬間、皆は落ちてきた物の姿に恐怖し、逃げ出した。大きさは教室にある机くらいだろうか。色は黒く向こうが透けて見える。形は、ドロドロした半液体状でスライムを思い浮かべる。時折、心臓の鼓動のように動き生き物のようだ。化け物は体中から触手を出し、逃げ出そうとする生徒を捕らえては、その体に取り込んでいった。
「うわァあァぁぁアァ!!」
触手に捕まり泣き叫ぶ生徒、勇敢に立ち向かい、イスや身のまわりにある物で抵抗する生徒。全てが夢のとおりだった。次々と生徒を取り込む触手はツバサにも襲いかかった。「バヂィッ!」
触手はツバサに触れる直前で弾け、消えた。化け物は他の残った生徒を捕まえるのを止め、全ての触手をツバサに向けツバサを捕らえようとした。ツバサは両手を前に出し捕まることを防ごうとした。その時、ツバサの左手の甲に『波』の字がハッキリと浮かび上がった。化け物の触手がツバサの手に触れた瞬間、化け物は吹き飛び、体が粉々に飛び散った。
教室には、列の乱れた机、割れた窓ガラスの破片、化け物の死骸、そして、ツバサが一人。
教室の入口から声が聞こえた。
「なんだ。もう『覚醒』したのか。」
ツバサは驚き振り返った。そこにはツバサと同い年か少し年下くらいの少年が立っていた。
「…キミは…一体……?」

感想

感想はありません。

「 キングボーズ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス