ラピスラズリ
「リズ、このネックレスを片時も首から外してはいけないよ。」
リズと呼ばれた、まだ幼い女の子リズナの首にネックレスをつける。リズナはあどけない表情で
「パパ、どうしてリズにこのネックレスをくれるの?」
と尋ねる。
「それは、リズがネックレスを大事にするとママが喜ぶからだよ。」
「ママが?」
ぱあっと女の子は目を輝かせ嬉しそうに
「じゃあ、リズこのネックレス大事にする!」
「そうか、リズはいい子だな。」
そう言いながら彼はリズの頭をなでた。
それから、月日は流れ十年経った。
リズナのことをリズと呼ぶ者はいなくなっていた。
「はぁ・・・。まったくドナおばさんって人使い荒いのよね。」
みつあみをした黒髪の女の子が独り言を言いながら歩く。ぱっちりとした大きな目、腕にははみ出るほどの野菜や果物やパンが入った紙袋を持っている。
そして、紙袋で隠れた胸にはネックレスがゆれている。彼女が昔、リズと呼ばれていた少女。リズナは17才になっていた。
「きゃっ」
歩いてる途中、ちょっとした段差につまずき見事に紙袋の中のものが散らばる。
「あーあ、もう。」
少し泣きそうな顔をしながらリズナは落としたものを拾い集める。その行動を見て、道行く人がリズナを見てクスクスと笑っていく。はぁ。見世物じゃないっつーの。ちょっとは手伝ってくれてもいいじゃない・・・。
「はぁ・・・。」
とため息をつきながらみかんを拾おうとするリズナの手よりも先に伸ばされた手があった。
「手伝いましょうか?」
「えっ!?」
見ると、ローブを羽織った男が1人。切れ長の目を、年は私より少し上くらいかな?
みかんを拾い上げリズナに手渡す。みかんを受け取ったリズナに
「ちょっと、静。そんな子ほっときましょうよ。」
という静止の合図。
リズと呼ばれた、まだ幼い女の子リズナの首にネックレスをつける。リズナはあどけない表情で
「パパ、どうしてリズにこのネックレスをくれるの?」
と尋ねる。
「それは、リズがネックレスを大事にするとママが喜ぶからだよ。」
「ママが?」
ぱあっと女の子は目を輝かせ嬉しそうに
「じゃあ、リズこのネックレス大事にする!」
「そうか、リズはいい子だな。」
そう言いながら彼はリズの頭をなでた。
それから、月日は流れ十年経った。
リズナのことをリズと呼ぶ者はいなくなっていた。
「はぁ・・・。まったくドナおばさんって人使い荒いのよね。」
みつあみをした黒髪の女の子が独り言を言いながら歩く。ぱっちりとした大きな目、腕にははみ出るほどの野菜や果物やパンが入った紙袋を持っている。
そして、紙袋で隠れた胸にはネックレスがゆれている。彼女が昔、リズと呼ばれていた少女。リズナは17才になっていた。
「きゃっ」
歩いてる途中、ちょっとした段差につまずき見事に紙袋の中のものが散らばる。
「あーあ、もう。」
少し泣きそうな顔をしながらリズナは落としたものを拾い集める。その行動を見て、道行く人がリズナを見てクスクスと笑っていく。はぁ。見世物じゃないっつーの。ちょっとは手伝ってくれてもいいじゃない・・・。
「はぁ・・・。」
とため息をつきながらみかんを拾おうとするリズナの手よりも先に伸ばされた手があった。
「手伝いましょうか?」
「えっ!?」
見ると、ローブを羽織った男が1人。切れ長の目を、年は私より少し上くらいかな?
みかんを拾い上げリズナに手渡す。みかんを受け取ったリズナに
「ちょっと、静。そんな子ほっときましょうよ。」
という静止の合図。
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