キャッチボール 第40話
怒りの矛先は、健也に向けられた。
「オレが言うのもおかしいけど、健也。みーくんに謝れよ」
「…おまえに言われたくねぇよ。お前は、友達のことをすぐ殴る。オレもなんかお前のこと信じらんねぇよ。」
その言葉が龍吾の逆鱗に触れた。
「…お前が今やることは何だ?」
「……。」
「謝ることだろうが。」
「……。」
「お前がみーくんにあんなこと言うからいけないんだろ。健也にも悪いことがあるってみんな思ってるはずだ。」
みんな黙り込む。
桜がしゃがみこんだ。
「…こんなキャンプ嫌…。」
明美、陽太もつくづくそう思っていた。
すると健也が龍吾の言葉に心を動かされたのか、
「謝ってくる。」
と言ってテントへ…
みんな、一言も会話を交わさずに。
「みーくん。健也だけど。」
「……」
「入るぞ。」
「……」
健也はテントに入った。
「そもそもオレが悪かったんだよな。」
僕はショックで放心状態となっている。
「……」
「ごめん。」
「…1つ聞きたいことがある。」
「…え?」
予想もしていない言葉だった。
「龍吾の本当の性格って…あんなにすぐ手が出るの?」
龍吾のことだった。
「あぁ…龍吾は悪いことがあるとすぐ手が出るタイプなんだ。…正義感が最強なんだな。あいつは。」
「明日…龍吾と話がしたい。」
健也は黙り込む。
「龍吾は…どう思っているのか。それを聞いて…僕はこれまでの龍吾との友情にけじめをつけようと考えてる。」
「分かった。話しとく。」それより…と思ったがみーくんの方から
「ちょっと傷ついたけど許す。僕がちゃんと言わなかったのが、悪かったんだから。」
「ありがとう。でも…龍吾より先に…」
「龍吾とは、明日。」
「あっ。そうだったな。」健也は、静かにテントを出た。
8月6日…朝。
まだ6時半だと言うのに、川原で1人待っている少年がいた。
陽太だ。
約束の時間は、まだ遠い。
「オレが言うのもおかしいけど、健也。みーくんに謝れよ」
「…おまえに言われたくねぇよ。お前は、友達のことをすぐ殴る。オレもなんかお前のこと信じらんねぇよ。」
その言葉が龍吾の逆鱗に触れた。
「…お前が今やることは何だ?」
「……。」
「謝ることだろうが。」
「……。」
「お前がみーくんにあんなこと言うからいけないんだろ。健也にも悪いことがあるってみんな思ってるはずだ。」
みんな黙り込む。
桜がしゃがみこんだ。
「…こんなキャンプ嫌…。」
明美、陽太もつくづくそう思っていた。
すると健也が龍吾の言葉に心を動かされたのか、
「謝ってくる。」
と言ってテントへ…
みんな、一言も会話を交わさずに。
「みーくん。健也だけど。」
「……」
「入るぞ。」
「……」
健也はテントに入った。
「そもそもオレが悪かったんだよな。」
僕はショックで放心状態となっている。
「……」
「ごめん。」
「…1つ聞きたいことがある。」
「…え?」
予想もしていない言葉だった。
「龍吾の本当の性格って…あんなにすぐ手が出るの?」
龍吾のことだった。
「あぁ…龍吾は悪いことがあるとすぐ手が出るタイプなんだ。…正義感が最強なんだな。あいつは。」
「明日…龍吾と話がしたい。」
健也は黙り込む。
「龍吾は…どう思っているのか。それを聞いて…僕はこれまでの龍吾との友情にけじめをつけようと考えてる。」
「分かった。話しとく。」それより…と思ったがみーくんの方から
「ちょっと傷ついたけど許す。僕がちゃんと言わなかったのが、悪かったんだから。」
「ありがとう。でも…龍吾より先に…」
「龍吾とは、明日。」
「あっ。そうだったな。」健也は、静かにテントを出た。
8月6日…朝。
まだ6時半だと言うのに、川原で1人待っている少年がいた。
陽太だ。
約束の時間は、まだ遠い。
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