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友情結 前編

[883]  マルクス  2006-07-28投稿
『あの神社にある小屋に近付いてはいけないよ・・・。近づくと生きて帰れないからね』

あの村の神社には古来から身も凍る噂がある。あの神社の小屋に入った者は2度と戻れないと・・・。 過去に何回もそこで行方不明者が出ている。

こういう話がある。昔、聖徳太子が活躍していたころ、その神社の小屋に2人の貧しい男の子と女の子が住んでいた。二人は仲が良くいつも2人だった。2人は誓った、死ぬ時は同じ時に死ぬと。ある日、女の子が死の病にかかった。男の子は感染を恐れて、小屋から逃げ出した。前に交わした誓いを忘れ去って・・・。 女の子は死ぬまで泣き続けた。 そして彼女は息絶えた。しかし、怨霊となって蘇った。今でもあの小屋で生き続けていると言う・・・。
「なあなあ、あの神社の小屋行ってみないか」 「肝試しにか? おもしろそうだな」「佐藤お前も行かないか??」 佐藤は首をふり、こう言い出した 「あそこは止めとけ! 何かいるかもしれんからな」 奴らは聞いていない様子だった。 佐藤は高校1年生だ。もうすぐ下校する。そして、佐藤は家に帰って布団に入った。「10時にアラームを設定してっと」 それから深い眠りに入った。

ピピピピピピ アラームが鳴っている。佐藤は携帯を取る。寝ぼけ眼で携帯の画面を見る。 メール1通 ―神社たすけ― 神社たすけ? 肝試しにいった奴からだまさか!! 何かがあったに違いない!佐藤は家を飛び出し、神社へ向かった。息を切らし、小屋の前まで来た。 物音ひとつしない。佐藤は古汚い戸を引こうとする。しかし開かない!! くそっ!! 佐藤はおもいっきり戸を蹴った! ガッシャン!!! 激しく音を立てながら戸は壊れた。携帯のライトをつけた。! 奴らだ!! 「おい!!しっかりしろ!!!」 こいつら体が冷たい。死んでる!! 佐藤はふと後ろに気配を感じた。

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