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恋の天秤座〜アイドルに恋した夏〜3

[345]  うりぼう  2009-08-28投稿
家に着いた僕はご飯を済ませ、お風呂に入り、後に冷蔵庫から飲み物をあさった。

不意に母親が冷蔵庫を見て言う。


母「あらっ明日のお弁当のおかず無いわね…」


自分の母親に向かって言うのもなんだが夕飯作った時に気付いてくれ・・・


って言葉も飲み込んで

茂「あぁ明日は弁当じゃなくても、食堂もあるし、不便はないさ」

母親は少し物おかしげな面持ちで


母「珍しいわね。てっきり怒るかと。」

茂「まぁ毎日朝早く作るのも疲れるだろうし。かぁさんだって働いてる身だし、たまにはいいさ」

僕の家は母と二人暮らし。補助金制度だけでは、とても生活は困難なんだ・・・

部屋に戻ると、、すぐにカレンダーが目に付く・・・


ドキドキ…

僕は不意にカレンダーを外し、机に置いて、少し早いがベッドへ入った・・・


・・・。


あんな出逢いって


・・・。


最低だ。


ブルルッブルルッ


携帯がなる


尚樹からだ。。


もしもし


尚樹「尚樹だけどお前夏だけの短期のバイトどうするつもりだ?」


茂「あぁまぁ」

尚樹「あぁまぁ?ってなんか買いたい物あるって」


買いたい物は来月発売の「きいこ初のドラマ主演DνD初回限定ボックス」


貧乏の僕にはバイトしない限りは、手に入らない品である…

しかし・・・


茂「別に欲しいものなんかないさっ…」

不穏な空気に尚樹も曖昧に適当な理由で電話を切り、僕はカレンダーの外れた壁をじっと見ていた

最低だ・・・。


次の日また歩道橋を誘われたが言うまでもなく、僕は真っ直ぐに学校へ向かったんだ。

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