携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> DRAGON LOVER 21

DRAGON LOVER 21

[399]  木村蜜実  2009-08-29投稿
そうだ…。

あの時は、ただのケンカではなかったんだ…。

遊びでケンカしていたのはたしか…。でもその時、エリンを連れ去ろうとしたヤツがいたんだ…。

僕は必死だった…。

『禁断の魔力』を使ったらどうなるかなんて、考えもしなかった…。

アイツは一体誰だったのか…。

夢中で魔力を最大限にだし、エリンを助けようとしたはずなのに…。

エリン自身、誰かにさらわれるなんて知らなかったのか…。僕がエリンに勝つために『禁断の魔力』を使ったと思いこんでいる…。

片耳は…聞こえなくなった…。






「ハーンってば!!」

「えっ??なっ何??」

「何?じゃないでしょ?話し聞いてたの?」

膨れっ面をして僕の腕をバンバン叩く。

「わるい…。聞いてなかった…。何の話しだっけ?」

「だから〜お祖母様にはどっちのコップがいいかな?って聞いたの!」
エリンの指差す方にいろんなコップが並んでいる。

「てか、今日買わなくてもいいじゃん、明日にしろよ。荷物になるし…。」

エリンの顔がクシャっと泣き顔になる。
(うわっ変な顔。)

僕は思わず笑った。

「あはっ♪笑ってくれた♪」

「えっ?」

「ずっと難しい顔してるから…。でも、笑ってくれたならそれで安心♪」

エリンは笑顔で僕を見る。

エリンが僕を大事に思ってくれているのが良くわかる。

僕はエリンのおでこにキスをした。
ただ、愛しくなって…。

エリンは顔を赤くして、おでこに手をあてる。

「遊ぶ時間がなくなるぞ。買い物は明日にして、今日は思い切り遊ぼう。」

僕はエリンの手を握り、歩き出す。

この時が、長く続くように祈りながら…。

感想

感想はありません。

「 木村蜜実 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス