「 」
時刻は午後5時を過ぎた所、午前中からずっと寝ていたから昼飯を食い損ねた。
食堂はもう準備中の札がかかってあるだろうし、売店ひ行ってもロクな物が残ってないだろうし。
まぁ、あと2時間もすれば晩飯だし時間を潰していればすぐだな。
穏やかな階段をワザとゆっくりと上がっていく。
扉に手をかけると僅かに抵抗があった、少し力を入れてそれを退ける。
邪魔をしていたのは風だった。
屋上には何度か来た事かがある、風が凄く気持ち良い、お気に入りの場所だったりする。
学校の屋上なんかは結構人気があるけど、病院の屋上っていうのは殆ど人が居ない。
病人にこの風は少しキツいのかもしれないな。
「ふぅ…………」
「ふぅ…………」
気のせいか?
声がダブったように聞こえたのだけど……………………
居た。
篠原千尋。
今、最も俺の生活を侵略している人物が、通り過ぎた扉付近に座っていた。
「空は………綺麗な夕暮れですか?」
何でコイツは軽々しく他人に話しかけられるんだ?
夕暮れ?
馬鹿じゃないのか、
今は真夏の8月、こんな時期のこんな時間じゃ夕暮れなんて……
そういえば、コイツって俺が一度目覚めた時にはもう居なかったっけ……
つーことは、
「……あの、もしかして……午前中からずっとここに居るんですか?」
「はい、そうです」
前言撤回。
コイツ、正真正銘の馬鹿だ。
食堂はもう準備中の札がかかってあるだろうし、売店ひ行ってもロクな物が残ってないだろうし。
まぁ、あと2時間もすれば晩飯だし時間を潰していればすぐだな。
穏やかな階段をワザとゆっくりと上がっていく。
扉に手をかけると僅かに抵抗があった、少し力を入れてそれを退ける。
邪魔をしていたのは風だった。
屋上には何度か来た事かがある、風が凄く気持ち良い、お気に入りの場所だったりする。
学校の屋上なんかは結構人気があるけど、病院の屋上っていうのは殆ど人が居ない。
病人にこの風は少しキツいのかもしれないな。
「ふぅ…………」
「ふぅ…………」
気のせいか?
声がダブったように聞こえたのだけど……………………
居た。
篠原千尋。
今、最も俺の生活を侵略している人物が、通り過ぎた扉付近に座っていた。
「空は………綺麗な夕暮れですか?」
何でコイツは軽々しく他人に話しかけられるんだ?
夕暮れ?
馬鹿じゃないのか、
今は真夏の8月、こんな時期のこんな時間じゃ夕暮れなんて……
そういえば、コイツって俺が一度目覚めた時にはもう居なかったっけ……
つーことは、
「……あの、もしかして……午前中からずっとここに居るんですか?」
「はい、そうです」
前言撤回。
コイツ、正真正銘の馬鹿だ。
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