秘密の両手?
『早いよね。もう3年だよ?翔太、卒業したらどうするの?』『…う〜ん。就職するつもり。お前は?』『うん。就職のつもりだよ。』『なぁ。今日、行ってもいい?』『なに?毎日来てるでしょ。』
━━一人暮らしを始めてもほとんど変わりなかった。学校が終わると、翔太と二人で帰って、ご飯食べて、泊まりはまだ一度もないけど、前の生活とはなんの変化もなかった。ただ、秘密がなくなっただけ。秘密がない方がいいこともある。
『アイ!どう?学校慣れた?』『うん。だいぶ慣れたよ!』『この頃、症状もでなくなってきてるし。』『そっか〜良かった。ダイくんとは?どうなった?』『クラスは違うけど、仲良いよ。アンタは一人暮らしどうなの?』『なんとかって感じかな!ねぇ、週末、遊ばない?4人でWデートなんてどう?』『お金ないもん。』『いいじゃん!家で遊べば!』
『翔太、帰る?』『おう。』……いつもと違う翔太との空気。
『ねぇ、なんかいつもと違うね。なんかあった?』『嫌。なんでもないんだけど、ちょっと話したいことあって。』『なに?今じゃダメなの?』『うん。家に着いてから。』『わかった。』━━呼吸が苦しくなっていくのがわかった。
『はい。ココアで良かった?……話ってなに?』『…うん。あのさ、もうすぐ卒業じゃん。それで俺、真剣に考えたんだけど。』━━いろんな想いが駆け巡る。もしかしたら、「別れよう」って言われるんじゃないかって、一番に考えた。
『…うん。』『…高校卒業したら俺と結婚を前提に同棲して下さい。』『…えっ!?結婚?同棲?』『…やっぱダメだよな。ゴメン。忘れて。』『…翔太、本気?』『一応…』『うん。しよ!同棲。結婚はまだ早いと思うけど、同棲。してみよ!』『いいの?』『うん。…だって、翔太と一緒に暮らすのずっと夢だったし…今も、翔太から別れ話されるんじゃないかって、ドキドキしてた。だから、すごい嬉しい。』『はぁ…マジ?断られるかと思った〜』『できるだけ早くお母さんに話して、許してもらおう!』『おう。そうと決まれば…』━━悪戯に笑う翔太の瞳は、子供みたいにキラキラしてて、ドキドキが早くなるのがわかった。
━━一人暮らしを始めてもほとんど変わりなかった。学校が終わると、翔太と二人で帰って、ご飯食べて、泊まりはまだ一度もないけど、前の生活とはなんの変化もなかった。ただ、秘密がなくなっただけ。秘密がない方がいいこともある。
『アイ!どう?学校慣れた?』『うん。だいぶ慣れたよ!』『この頃、症状もでなくなってきてるし。』『そっか〜良かった。ダイくんとは?どうなった?』『クラスは違うけど、仲良いよ。アンタは一人暮らしどうなの?』『なんとかって感じかな!ねぇ、週末、遊ばない?4人でWデートなんてどう?』『お金ないもん。』『いいじゃん!家で遊べば!』
『翔太、帰る?』『おう。』……いつもと違う翔太との空気。
『ねぇ、なんかいつもと違うね。なんかあった?』『嫌。なんでもないんだけど、ちょっと話したいことあって。』『なに?今じゃダメなの?』『うん。家に着いてから。』『わかった。』━━呼吸が苦しくなっていくのがわかった。
『はい。ココアで良かった?……話ってなに?』『…うん。あのさ、もうすぐ卒業じゃん。それで俺、真剣に考えたんだけど。』━━いろんな想いが駆け巡る。もしかしたら、「別れよう」って言われるんじゃないかって、一番に考えた。
『…うん。』『…高校卒業したら俺と結婚を前提に同棲して下さい。』『…えっ!?結婚?同棲?』『…やっぱダメだよな。ゴメン。忘れて。』『…翔太、本気?』『一応…』『うん。しよ!同棲。結婚はまだ早いと思うけど、同棲。してみよ!』『いいの?』『うん。…だって、翔太と一緒に暮らすのずっと夢だったし…今も、翔太から別れ話されるんじゃないかって、ドキドキしてた。だから、すごい嬉しい。』『はぁ…マジ?断られるかと思った〜』『できるだけ早くお母さんに話して、許してもらおう!』『おう。そうと決まれば…』━━悪戯に笑う翔太の瞳は、子供みたいにキラキラしてて、ドキドキが早くなるのがわかった。
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