鬼里(おにさと)2
※前のに番号フリを忘れました、すみませんw;
店に向かう3人の少し前のベンチに、Tシャツに赤いロングスカートの少女が座っている。
塾帰りらしく、端から筆箱がのぞく鞄を肩から提げ、ケータイで話をしているようだ。
「最近の子は凄いね、小学生でもケータイ持つ時代だもんね」
「でもさぁ、あんまり長く電話してたら、周りがあんまり見え・・・!?」
突然、少女の前に2人組の若者が現れた。
「おう、嬢ちゃん。ちょいと俺達に付き合ってくれねぇかい?」
荒っぽい江戸っ子口調の男が、少女の肩に手を置いて顔を近付ける。
「あ、い、いえ。これから、ちょっと・・・きゃ!」
もう1人の黒いキャップの男が、少女の手を握り、静かに笑う。
「お小遣いならあげるよ、一緒に楽しい所に行かない?」
「お、お断りします!失礼します!・・・うわ、いやっ!!」
キャップ男が、少女の両腕を掴んで、いとも簡単に捩じ上げてしまった。
「口だけで引き込もうと思ったが、どうも強情なお嬢さんだな。あまり乱暴はしたくないが、仕方ない」
「うりゃあ!」「ぐっ!?」
神善が、キャップ男の顔に渾身の拳をくらわせた。
「大丈夫?さあ、こっちへ!」「はい!」
その隙に虎雄が素早く駆け寄り、少女を2人から離れさせる。
「くそっ!待ちやがれ・・・あぐっ!」「そうはさせるか!」
後を追おうとした江戸っ子男に、龍次が素早く膝蹴りを入れた。
「ちっきしょう・・・おい、行くぞ!」
2人は脇道へと姿を消した。
「良かった・・・あれ?」
虎雄の後ろにいた筈の少女の姿が、跡形もなく消えている。
「あの子、さっきまでここにいたよね?」
「おかしいな・・・」
その途端、3人の周りで光がはじけた。
凄まじい振動と共に、その光は3人を飲み込んでいく。
「うああーーっ!!」
店に向かう3人の少し前のベンチに、Tシャツに赤いロングスカートの少女が座っている。
塾帰りらしく、端から筆箱がのぞく鞄を肩から提げ、ケータイで話をしているようだ。
「最近の子は凄いね、小学生でもケータイ持つ時代だもんね」
「でもさぁ、あんまり長く電話してたら、周りがあんまり見え・・・!?」
突然、少女の前に2人組の若者が現れた。
「おう、嬢ちゃん。ちょいと俺達に付き合ってくれねぇかい?」
荒っぽい江戸っ子口調の男が、少女の肩に手を置いて顔を近付ける。
「あ、い、いえ。これから、ちょっと・・・きゃ!」
もう1人の黒いキャップの男が、少女の手を握り、静かに笑う。
「お小遣いならあげるよ、一緒に楽しい所に行かない?」
「お、お断りします!失礼します!・・・うわ、いやっ!!」
キャップ男が、少女の両腕を掴んで、いとも簡単に捩じ上げてしまった。
「口だけで引き込もうと思ったが、どうも強情なお嬢さんだな。あまり乱暴はしたくないが、仕方ない」
「うりゃあ!」「ぐっ!?」
神善が、キャップ男の顔に渾身の拳をくらわせた。
「大丈夫?さあ、こっちへ!」「はい!」
その隙に虎雄が素早く駆け寄り、少女を2人から離れさせる。
「くそっ!待ちやがれ・・・あぐっ!」「そうはさせるか!」
後を追おうとした江戸っ子男に、龍次が素早く膝蹴りを入れた。
「ちっきしょう・・・おい、行くぞ!」
2人は脇道へと姿を消した。
「良かった・・・あれ?」
虎雄の後ろにいた筈の少女の姿が、跡形もなく消えている。
「あの子、さっきまでここにいたよね?」
「おかしいな・・・」
その途端、3人の周りで光がはじけた。
凄まじい振動と共に、その光は3人を飲み込んでいく。
「うああーーっ!!」
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