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ファイン国の災い2

[229]  2009-08-30投稿
余りにも呆気なく、世界は昨日とは全く別のものに変化する。
昨日までの私は柳葵(やなぎ あおい)
普通の高校3年生
普通の大学に通って、
普通に就職して、
普通に結婚して、
そして死んで行く。
その過程に、疑問も不満も抱かないまま。

そうなるであろう事が解っていた。

いつもの日常
シスター綾音(あやね)に挨拶をして、教会の子供達の、朝の準備をすませる。

そういえば、5歳の魁(かい)がピアノを教えて欲しいと言っていた気がする。

子供は合わせて今5人この教会に預けられていた。親の都合というやつだ…

その中でも、教会の桜の木の下に捨てられていたのは、後にも先にも、私ぐらいだろう。

学校に行くと、いつも一緒に居る、夏奈(かな)と勇人(はやと)とくだらない会話を繰り返す。

夏奈はボブの髪型にバッチリメイク。
とってもオシャレ

勇人はツンツン頭にピアスが2個茶髪。今時の男子高校生

そのあとバイトに行く途中、勇人に『前から、好きだった』と言われた。

少しびっくりしたけど…ただそれだけ、

私はいつもそう、何かに対して心が動く事があまりない。

幼少の頃からの生活に問題があったのだろうか。

返事はいつでも良いと言われている。
バイトが終わる頃には、考える事を止めていた。

いつもの日常…いつもの帰り道……のはずだったのに…

その日はいつもと、違っていた。

いつも、ただ見ているだけの、絵的な月がその時は、えらく、はっきりと感じられた。
月に吸い込まれるように
まるで、一枚の木ノ葉が
目の前にヒラヒラと舞い落ちるような瞬間、
そんな一瞬で、世界は昨日とは違うものに変化した。

感想

  • 19718: 何がこれから起こるんだろ…と考えてしまいます★沙愛 [2011-01-16]

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