幼なじみ2
勇とは幼稚園から小学校まで同じで、親同士が仲良しだ。中学は勇が私立に、私が市立に進学したため、家は近所だが、全く顔を合わせなくなっていた。
今は二人とも高校2年生だ。
勇は中学からエレベーター式の同じ私立の高校らしい。
私は公立の高校だ。
勇の高校と私の高校は駅を挟んで反対方向になる。
いつも同じ駅を使っていたのに、時間帯が違うらしく、遭うこともなかった。
「勇、そのデカいスポーツバック何?」
「あー。バスケのシューズとか着替えとかモロモロ。」
「勇がバスケ?!あんたバスケだけは苦手だったじゃん!突き指するとか言って」
確かに勇はバスケ嫌いだったはず。間違いなく小学生まではバスケをしてなかった。
「イヤよイヤよも好きのうちって言うだろ?」
「私の知ってる勇は絶対バスケしなかったはず!……もしや…お前、勇じゃないな?」
「勇はオレだよ…」
なかなか腑に落ちない私を見て勇がため息をついた。
「そりゃ、時間が経てば人は変わるよ。オレだって変わるし、花も変わってるはずだし。」
なんだか昔の思い出を否定されたみたいで嫌だった。
それから無言のまま、やっと駅に着いた。
今は二人とも高校2年生だ。
勇は中学からエレベーター式の同じ私立の高校らしい。
私は公立の高校だ。
勇の高校と私の高校は駅を挟んで反対方向になる。
いつも同じ駅を使っていたのに、時間帯が違うらしく、遭うこともなかった。
「勇、そのデカいスポーツバック何?」
「あー。バスケのシューズとか着替えとかモロモロ。」
「勇がバスケ?!あんたバスケだけは苦手だったじゃん!突き指するとか言って」
確かに勇はバスケ嫌いだったはず。間違いなく小学生まではバスケをしてなかった。
「イヤよイヤよも好きのうちって言うだろ?」
「私の知ってる勇は絶対バスケしなかったはず!……もしや…お前、勇じゃないな?」
「勇はオレだよ…」
なかなか腑に落ちない私を見て勇がため息をついた。
「そりゃ、時間が経てば人は変わるよ。オレだって変わるし、花も変わってるはずだし。」
なんだか昔の思い出を否定されたみたいで嫌だった。
それから無言のまま、やっと駅に着いた。
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