幼なじみ3
「じゃーな。気つけて。」
勇はあっけらかんとした表情でそう言うと、左手を少し上げて反対のホームへ行ってしまった。
「何なのアイツ。自分だけ大人ぶっちゃって。」
私はホームへ出て、反対ホームで電車を待つ勇に向かって叫んだ。
「アホ勇!」
叫んだ瞬間、勇の顔が鬼のようになったが、間に電車が着たので飛び乗って逃げた。
「また遭うこともなかろう……。」
その日の朝、当たり前だが遅刻して、先生に『バツとして明日は校門で挨拶運動しろ』と言われた。
次の日の朝。いつもより1時間早く玄関を出ると、嫌な予感がした。
駅へ向かって歩きだすと、その予感が的中した。
前方にスポーツバック野郎を発見……。
私は気づかれないように少し後ろを歩いた。
住宅の角を曲がると、驚きの余り声すら出なかった。勇がこちらを向いて立っていた。
「び……っくりした。」
「何こそこそしてんの?カーブミラーにしっかり映ってたけど。」
……恥ずかしすぎる。
私がモゴモゴ言ってると、勇がまた隣に来た。
そして頭を小突かれた。
「なんでオレが『アホ勇』?」
少し上から睨まれた。
何も言わずに首をかしげると、
「まぁ、いいや。」
そう言って許してくれた。
本当に勇は大人になってる。まだ子供な私とは違いすぎる。
勇はあっけらかんとした表情でそう言うと、左手を少し上げて反対のホームへ行ってしまった。
「何なのアイツ。自分だけ大人ぶっちゃって。」
私はホームへ出て、反対ホームで電車を待つ勇に向かって叫んだ。
「アホ勇!」
叫んだ瞬間、勇の顔が鬼のようになったが、間に電車が着たので飛び乗って逃げた。
「また遭うこともなかろう……。」
その日の朝、当たり前だが遅刻して、先生に『バツとして明日は校門で挨拶運動しろ』と言われた。
次の日の朝。いつもより1時間早く玄関を出ると、嫌な予感がした。
駅へ向かって歩きだすと、その予感が的中した。
前方にスポーツバック野郎を発見……。
私は気づかれないように少し後ろを歩いた。
住宅の角を曲がると、驚きの余り声すら出なかった。勇がこちらを向いて立っていた。
「び……っくりした。」
「何こそこそしてんの?カーブミラーにしっかり映ってたけど。」
……恥ずかしすぎる。
私がモゴモゴ言ってると、勇がまた隣に来た。
そして頭を小突かれた。
「なんでオレが『アホ勇』?」
少し上から睨まれた。
何も言わずに首をかしげると、
「まぁ、いいや。」
そう言って許してくれた。
本当に勇は大人になってる。まだ子供な私とは違いすぎる。
感想
感想はありません。
「 フラン子 」の携帯小説
- sound of you 63
- sound of you 62
- sound of you 61
- sound of you 60
- sound of you 59
- sound of you 58
- sound of you 57