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チンゲンサイ。?

[511]  麻呂  2009-09-01投稿

『あなた、どうするつもりよ?!

リョウとユウ。2人共、今年は受験生なのよ?!

そもそもあなた、私に何も相談してくれなかったじゃない。
1人で決断して、事後報告じゃ、納得出来ないわよ!!』


今回ばかりは、さすがの妻も、感情的に俺を責める。


次長と課長は、結局俺を説得出来ずに帰って行った。


アイツらも、これで肩の荷が下りただろう。


これで“引き留めた”と言う事実が成立した訳だ。


パートのババァ共が、アイツら会社側に同情する様に仕向ける目論見が、見え見えだ。


明日には、俺はパートのババァ共に、こう噂されているはずだ。


“出来ない部下を持つ上司も苦労するわよねぇ。”


噂したけりゃ、するがいい。


俺はもう、こんなクソみてぇな会社にいる気は全くない。


『あなた、聞いてるの?!

リョウとユウに、進学を諦めろとでも言う気?!』


妻は、普段はおとなしい女だが、1度感情的になると手に負えない。


『そんな事言っていないよ。

これからの事を君と話し合いたいと思っていたんだ。

無責任な事はしたくないからね。

ただ、俺は、何の考えもなしに、会社を辞めた訳ではない。』


これは紛れもない事実だ。


現場へ下ろされてからは、ずっと、辞表をカバンの中に忍ばせていたのだから。

俺がこの会社を辞めるのも、時間の問題だったと言う訳だ。

『何の考えがあるって言うのよ?!

この御時世だもの、その年で、正社員として再就職するなんて無理よ!!』


『大学時代の友人が、システムエンジニアをしていてね。

誘われているんだ。』


長く畑違いの仕事をしてきた俺が、元々は、システム開発課にいた事など、


きっと、妻も忘れているだろう。


『あら。あなた、そんな事が出来たんでしたっけ?!

忘れてたわ。でも、あなたがシステム開発課を異動になって、何年も経っているのよ。

今のあなたに出来るのかしら?!

どこの部署へ行っても、まともに続かないじゃない!!』


俺が妻と別れるのも、恐らく時間の問題だろう。

感想

  • 19776: 〜お詫びと訂正〜 大学時代→高校時代ごめんなさい!! [2011-01-16]

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