幼なじみ8
「お母さん!もう!」
階段を走って降りた。玄関先にはTシャツにジーパン姿の勇と、満面の笑みで味噌を抱えてる母がいた。
「見て、こんなにたくさん味噌頂いたわよ。……あ、勇ちゃん上がりなさいよ。久しぶりじゃないの、ゆっくりしていったら?」
「じゃあ、お邪魔しまーす」
「は?本当に上がるの?」
「確か花の部屋、二階だったよな?」
そういって勇はズカズガと二階へ上っていった。
私は慌てて追い掛けた。
私が部屋に着いた頃には勇はさっそく部屋の中を物色していた。
「お前、ゲームすんの?あ、このソフト、オレも持ってる。あ、これ持ってないから借りてくな。……おっ、中学のアルバム発見!」
「バカ!見たらダメ!」
中学のアルバムには昔付き合った子との2ショットが小さく写っている。
とっさにそれを勇に見られると嫌だと思った。
奪い取ろうとしたが、相手はバスケ野郎だ。勝つはずがないので途中で諦めた。
勇がベッドの淵に腰掛け、私はその後ろに座り、クッションで勇の背中を叩いたが無反応だ。
「ん?誰こいつ…彼氏?」
案の定の質問だ。
「中3のとき、『試しに一週間だけ付き合ってください』ってお願いされて。そのときの。」
「へー」
勇は自分から質問したくせに全く興味がないらしく、次のページをめくっている。
階段を走って降りた。玄関先にはTシャツにジーパン姿の勇と、満面の笑みで味噌を抱えてる母がいた。
「見て、こんなにたくさん味噌頂いたわよ。……あ、勇ちゃん上がりなさいよ。久しぶりじゃないの、ゆっくりしていったら?」
「じゃあ、お邪魔しまーす」
「は?本当に上がるの?」
「確か花の部屋、二階だったよな?」
そういって勇はズカズガと二階へ上っていった。
私は慌てて追い掛けた。
私が部屋に着いた頃には勇はさっそく部屋の中を物色していた。
「お前、ゲームすんの?あ、このソフト、オレも持ってる。あ、これ持ってないから借りてくな。……おっ、中学のアルバム発見!」
「バカ!見たらダメ!」
中学のアルバムには昔付き合った子との2ショットが小さく写っている。
とっさにそれを勇に見られると嫌だと思った。
奪い取ろうとしたが、相手はバスケ野郎だ。勝つはずがないので途中で諦めた。
勇がベッドの淵に腰掛け、私はその後ろに座り、クッションで勇の背中を叩いたが無反応だ。
「ん?誰こいつ…彼氏?」
案の定の質問だ。
「中3のとき、『試しに一週間だけ付き合ってください』ってお願いされて。そのときの。」
「へー」
勇は自分から質問したくせに全く興味がないらしく、次のページをめくっている。
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