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左耳にキラリ

[83]  ズズ  2009-09-02投稿
暖かいバスに乗りながらウトウトしいてたら

昔のことを思い出した。




高校生の時

大好きな人にピアスを開けてもらったんだ。



彼とおんなじ左耳に1コ。


開けた時、痛みより、達成感より、嬉しい気持ちだけで溢れていた。


あの時のアタシの目は、少女マンガよりキラキラしてたと

今本気で思う。





ピアスを開けて少し日が経った放課後

彼と一緒にバスに乗って、横浜に行った。



何かの記念日だったっけ?

高校生には高価なシルバーピアスを、お揃いで買ったんだ。





帰りは2人とも疲れていて

乗車中30分、ひたすら寝ていたけど



暖かいバスの中

大好きな人と手を繋ぎながら
寄り添って眠っていて、



あの30分



アタシは世界で1番幸せだと

本気で思った。






次の日

1stピアスは
まだまだ外しちゃいけなかったけど

どうしても早く付けたくて


無理やり外して
学校にお揃いのピアスを付けていったんだ。




周りには秘密の関係だけど

アタシの中を貫いている
少しゴツめなシルバーのピアスが

彼のように愛おしくて



授業中何度も触れていた。




教室ですれ違う度に

チラっと見えるおんなじピアス。




本当に大好きだったなぁ。





アクセサリーの中で1番ピアスが好きな理由は

指輪やネックレスと違って

自分を貫いて付いているから。


そして




アナタが開けてくれたから。





今アタシのピアスホールは4つになって


彼の方はもぅ閉じちゃったみたいだけど




抱きしめられながらピアスを開けた時

お互い頭をつけながらバスで眠った時

同じようにピアスを触りながら微笑むアナタを見た時




あの時感じたあの気持ちだけは



今もアタシの中で

キラリと光っています。

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