携帯小説家 (1)
僕は、安部一由。どこにでもいる、ごく普通の高校二年生。でも、ネットでは結構知られた小説家なんだ。もちろんペンネームは本名ではないけれど。
「ねぇねぇ、阿部和義の新作読んだ?」
「読んだ読んだ! マジやばかったぁ!!」
新作を更新した次の日になれば、クラスの女子は阿部和義の話題で盛り上がる。
そう。阿部和義が僕のペンネーム。名前の漢字を変えただけなのだ。
「安部くんも読んだでしょ?」
「う、うん。よ、よかったよね……」
さすがに僕が阿部和義だ! とは言えないから、話かけてくれば軽く受け流すしかない。
「あら? そういえば安部くんって、阿部和義と同姓同名なのよね。もしかして……」
「もしかして?! って、何が?」
「もしかして、阿部和義の才能に嫉妬してるんじゃないかと思って」
「あ、ああ……確かに僕じゃ書けそうもないからな……」
「そうよね。ふふふ」
危ない、危ない。
「ねぇねぇ、阿部和義の新作読んだ?」
「読んだ読んだ! マジやばかったぁ!!」
新作を更新した次の日になれば、クラスの女子は阿部和義の話題で盛り上がる。
そう。阿部和義が僕のペンネーム。名前の漢字を変えただけなのだ。
「安部くんも読んだでしょ?」
「う、うん。よ、よかったよね……」
さすがに僕が阿部和義だ! とは言えないから、話かけてくれば軽く受け流すしかない。
「あら? そういえば安部くんって、阿部和義と同姓同名なのよね。もしかして……」
「もしかして?! って、何が?」
「もしかして、阿部和義の才能に嫉妬してるんじゃないかと思って」
「あ、ああ……確かに僕じゃ書けそうもないからな……」
「そうよね。ふふふ」
危ない、危ない。
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