【睡蓮-スイレン-】(2)
『優太〜今日も走りに出るの?』
私の彼氏
【金城 優太
-キンジョウ ユウタ-】
同棲して1年半
優太は夜になると
大好きなバイクに乗り
走りに出掛ける―\r
玄関で靴を履く後ろ姿を見ながら聞くと
軽く私を見みて
『ん?〜おうっ!!』
と元気よく返事をし
『すぐ戻るからな』と
私のおでこに
優しくキスをすると
勢いよく外へ飛び出す‥
これが日課だが
‥でも今日は
勢いよく外へ飛び出そうとした所‥腕を掴み
『優太?‥大事な話があるの‥』
そぉ‥
今日言わなきゃ‥
早く言わなきゃ‥!!
私の決心とはウラハラに
何も知らない彼は
普段走りに行く時に呼び止めたりしなぃ私を見て
『‥ん?何?』と
キョトンとしながら
返事を返してきた
‥‥
『ん‥とね、』
――
――――
優太は
中々言い出さない私を見て
靴を脱ぎ
私の手を引っ張ると
ソファーに座らせ
『‥別れたぃ‥とか‥じゃないよな?!』
‥‥
『ちッ!!違うょ!!』
何を言ってるんだ‥
普通‥この空気で言ったら
『じゃ何だよ!!』
よ〜し言うぞッ!!
『‥私、』
『ま、まさか他に好きな人が‥‥‥』
‥カッチーン、
『っ!!話し聞きけ!!てか空気読めょ!!普通妊娠に決まってるでしょ〜が!!』
『‥は?』
『ぁ、』
勢いに任せ言ってしまった事に気付き
優太の目を見るのが怖くなり俯き
『―‥優太は父親、私は母親になったって事‥だけど‥―、』
と付け加えた―\r
‥言った―、
勢いに任せてだけど‥
やっとで言えた‥
後は優太の返事‥
『まじで!?本当??』
優太は私を
優しく抱きしめ、
耳元で『まじ嬉しい‥!!』
と優しく囁くと
抱き着いてぃた体を離し
私の目を見て
『大変だと思うけど‥俺と一緒に頑張ってくれなぃ?』
そぅ言われた瞬間
涙が一気に溢れ出した
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