携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 安下宿にキテネ!巻の壱

安下宿にキテネ!巻の壱

[313]  ビーバー  2006-07-29投稿
カラー写真を、しかも現在の状態ありのままの写真を撮った写真を見せられたら、ぜったいこんなボロ下宿、住むわけないのに。
お金がない大学生なりたてホヤホヤのボクは、人を信じていた。それがひとつ。
お金がない大学生なりたてホヤホヤのボクは、家賃が安くなるべくいいところ(広いところで、なるべく新しいところ)に住みたかった。それが一つ。
お金がない大学生なりたてホヤホヤのボクは、とりあえず一人暮らし+自分だけの家を欲しくて、確認もせずにここをかった。それが一つ。
以上の三つの理由で、ボクはこのボロ下宿に住むことになってしまった。



「こちらが下宿の案内です」
受付の無愛想なお姉さんが、つっけんどんにボクに押しつけたその案内には、おもに、「大学までの距離・時間」と「部屋の内装(主に面積)」と「家賃」と「下宿のカラー写真」が載せられていた。
その中で一番いい!とおもったのが、この下宿だった。
家賃一ヶ月二万円。大学まで徒歩十分。面積、六畳。
そして決め手となったのは、少し綺麗な下宿のカラー写真だった。



「いいよいいよ。うちの下宿なんて、大抵部屋は空いてるから」
大家さんに尋ねると、あっさり承諾がもらえた。ふう。
部屋は203号室。これでボクも、一国一城の主だ!   

感想

感想はありません。

「 ビーバー 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス