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カオスバスター 第9話:

[345]  キングボーズ  2006-07-29投稿
洞窟の中を進むツバサとリアは地面の足跡の他に、血の痕に気が付いた。
「なんですか?これ…血?」
リアはビクビクしながら、ふるえた声で言った。
「…みたいだね。たぶんあの狼だろう。追われてたし。」
ツバサとリアは呻き声のする方へ歩いた。やがて太陽の光のあたる、広い部屋に出た。その奥に傷ついた狼とその狼を心配そうに見る子供の姿があった。
「あの子だよな。お〜い!」
ツバサは部屋に足を踏み入れ、少年を呼んだ。
「ガルッ!?」
ツバサ達に気付いた少年は、素早く左手に言霊を書き、口を開け、カオスを倒した光を放った。
「!あぶねぇ!!」
光はツバサとリアの頭上をかすめ、壁を突き破った。
「なんだよあれ…。言霊なのか?確かに左手に書いてたけど…口から出たぞ!?」
「た…たまにあるらしいです。確か『砲』の言霊は口からビーム砲を発射するって。」
「何シニ来タ!!」
少年はツバサに聞いた。
「いやぁなんでお前が狼と一緒にいるのかが気になって…。お前、その狼に育てられたのか?」
「ソレガドウシタ!!オ前タチニハ関係ナイ!!」
「…あれ?その狼大怪我じゃないですか!?ちょっとみせてください。」
リアは怖かったのも忘れ、狼の方へ走っていった。
「母サンニ触ルナ!!」
「五月蠅い!少し黙ってなさい!!」
少年とツバサは驚き、動けなかった。

リアは狼の前に立ち自分の左手に言霊を書いた。すると、淡い光が狼を包み、狼の傷が癒えていった。
「母サン…。大丈夫カ?」
「もう大丈夫ですよ。もう少ししたら起きると思います。」
「あれ?さっきお前お母さんって?」
「オレハ母サンニ…今まで育てられたんだ。」
「ふ〜ん。ってお前普通に喋れんじゃねぇか!!イチイチ読みづらいんだよ!!」
「悪かったな。お前達が悪い奴等じゃないかと思って威嚇してたんだ。」
少年はツバサとリアに心を開き笑った。
「俺の名前はツバサ。こっちはリア。んでお前はなんてーの?」
「俺はガルって言うんだ。」
「ガラガラガラガラ…」
洞窟に岩の崩れる大きな音がした。
「…おい…。なんかやばくないか…?」
「崩れてますね…。」
「ガル!お前が撃った威嚇射撃のせいじゃねぇか!?」
その時、上から巨大な岩が落ちてきた。
「逃げろ!」

感想

  • 2860: すみませんタイトル忘れてました。気をつけます。 [2011-01-16]

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