(仮)消えた男…陰の薄い恋…36-2
伊井 香 は思わず立ち上がった!
周りを見渡し…病院の案内板を見た。
そこには「大賀根総合病院」と書かれてあった。
そして伊井 香 はキレイな女性を再び見た!
香「えっ!?…えっ〜アナタ、女神?大賀根 望代…さん!?」
望代「やっと分かってくれたのね。嬉しいわ。ウフフッ。私は、ここの病院の理事長よ。」
香「えっ!アナタが?望代さんが、ここの病院の理事長!?」
望代「そんなに驚かなくても。ここでは何だから私の部屋へ行きましょう。
そうそう、先っき看護師長の岡にも会ったでしょ。」
香「はい。岡 絵理さんに会いました。」
望代「絵理も香さんに会えて喜んでいたわ。」
2人は歩きながら理事長室へ入って行った。
望代「まぁ、そこに座って。」
高そうなソファーを指差され言われるままに伊井 香 は腰を掛けた。
望代「爆弾魔の事件は本当に大変だったわね…ご苦労様。
それに安野さんがケガをしてしまって…でも、どうして時間を戻さなかったの?時間を戻せば安野さんはケガをしてなかったのに…」
香「えぇ…そう思ったんですけど…でも、どうしても、あの犯人が許せなくて!それに安野さんから2人きりで食事に誘われていたから時間を戻すと、また食事に誘って貰えるか心配で…」
望代「ウフフッ。香さんは小心者ね。」
伊井 香 は恥ずかしそうに俯いていた。
香「まだ望代さんには能力が有るんですね。」
望代「あの時ほどじゃないわ。少しだけよ。
ところで、香さんのお父さんの名前を教えて欲しいんだけど。」
香「父ですか?私の父は伊井 嘉源(イイ カゲン)ですけど…」
望代「伊井 嘉源さん…やっぱり!
香さん。あなたのお父さんは今ウチの病院で入院しているわ。」
香「えっ!?お父さんが生きてる?」
望代「ええ、そうなの。生きてるわ。でも…植物状態なんだけど…とにかく案内するわ。ついてきて」
そう言うと大賀根 望代は病院の最上階の角の部屋へと案内した。
つづく
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