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【God-Game】~神様のゲーム~ <11ゲーム目>

[351]  有朱  2006-07-30投稿
恋の声は消え、いつの間にか気配もなくなっていた。
「華純が・・・くそっ!!」
総司は拳で床を殴った。
「なぁ、華純って??」
蛍が問いかけたが総司は無言のまま部屋を出て行った。
「おいっ!!総司・・??」
「・・総司の母親だ」
ベットに腰掛けた天狼が少し暗い顔をして呟くように答えた。
「えっ!!??」
「神咲 華純。総司のたった一人の母親だ。昔もう一人の後継者に勝ち王になった人で、今現在カオスの王だ」
「何で・・何で母親のくせに総司が苦しむ事を!!??」
「王は総司を・・心の底から憎んでいるんだ」
「憎んでる??」
「たった一人の愛する人を奪ったから憎んでいるんだ。恋はきっと王に何か吹き込まれたようだな」
「・・・・総司・・。」



総司は家の裏の丘から空を見上げた。分厚い雲に覆われて雲は姿を隠していた。
「・・・雲が無い」
「総司!!」
総司は後ろを振り向いた。
「天狼・・」
「今夜は少し冷える。中に入ろう」
「ああ」
柚木は家に戻り皆は疲れて眠った。



朝皆が起きると天狼の姿は無く、置き手紙だけがあった。
「何て書いてあるんだ??」
総司は机の上にある手紙を手に取り読みだした。
「・・『俺は一度カオスに戻り北の宮殿に行ってくる。総司は夢歌と水鬼の身の安全の為今は人間界を離れない方がいい。明日の夜には戻る。』だとさ」
「北の宮殿って??」
「華純がいる宮殿だ」
「お前・・・行かなくていいのか??」
「二人の身の安全が優先だ」
「そうだな・・・とりあえず明日の夜まで待つか!!」



その日夜、龍光は出掛けていて、蛍と総司は二人で夕食を食べていた。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・あのさ」
「何だ」
「お前って何歳??」
「はっ??」
「ぱっと見十六、十七だけど・・」
「確か人間界での数えで人間界に来る少し前に聞いた事がある。・・・二百六だ」
「ふぅ〜ん。・・・・・・・・・・・・はっ!!??二百六!!!???」
「そうだ。我々カオスの者達は不老不死なんだ」
「まじで・・」
「ただ寿命と言うものが無いだけだがな。病気になれば死に、気力が完全に空になれば死に、刺されたりしても出血しすぎれば死ぬ」
「ふぅ〜ん」
「お前は??」
「えっ!!??」
「お前の歳は??」
「お前より188歳下だ」
「若いな」
「・・・くっ!!アハハハ♪」
「フッ・・バカ笑いするな」

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