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色あせない桜?

[393]  陣内  2006-07-30投稿
三年後………



『変わってないな…てか、当たり前か』

私は無事予定していた大学に入学する事ができた。そして今日、俊介との約束を守るために再びあの桜の木にやってきた。

『俊介、掘り起こすね』

私は桜の木の下を掘った。三年も前のことなので大体の位置しか覚えていないが、自信はあった。

どのくらい時間がたったのかわからない。しかし、疲れは感じなかった。何時間でも地面を掘れるような気がした。

『あった!』

ついにタイムカプセルを見つけた。そして、持参していたスパナでタイムカプセルを開けた。

『うわ〜懐かしい!』

中にはあの時の思い出が入っていた。俊介の手紙もゴジラも入っている。

《三年後の自分へ
三年後の私は何をしていますか?予想だとまだ大学生だと思うけど、夢に向かって頑張って下さい。私も頑張っています!私は文才がないからあまり上手に書けないので、たぶん三年後の私と俊介はこの手紙を読みながら爆笑してると思います。笑っていいですよ。笑えば笑うほど人は幸せになるのだから》

私は自分の手紙を読んで思わず笑ってしまった。どうしてこんなことを書いたのかわからない。

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