君がいる〜時間〜
『何してる時が一番幸せ?』
君の問いかけはいつも唐突だった
『手を繋いでる時かな』
僕の答えに優しく微笑んだ
『じゃあ君は?』
照れ臭そうに笑って
『何だと思う?』と君が聞く
『キスする時?』
『違うよ』
『じゃあ何?』
そんなやり取りを何度か繰り返しながら君は嬉しそうに笑ってなかなか答えてくれなかった
『待ってる時間だよ』
君の答えにすぐに理解が出来なかった
君は少し呆れた顔をして『待ち合わせをしている間だよ』と言った
『どうして?』
『だって待っている間、貴方のことで埋め尽くされる』
不意に真剣な眼差しで見つめるから僕はどきどきしたんだ
君はどんな時でも僕にはない発想を持っていた
重みがあって切なくて綺麗だった
そんな君が大好きだった
『そうか、そうだね』
妙に納得した僕を君は笑った
『そうでしょ。待つ間何しようとか、何食べようとか、何話そうとか、一杯考えるから。その時間が一番幸せ』
ずっと始まりならいい
始まってしまえば必ず終わりが来る
君の言ったその言葉に僕は君の決意を見た気がした
だから君の幸せを壊さないように
君の幸せを長く引き延ばしてあげたかった
それから僕も考えてみたよ
君と待ち合わせをする時
君とどうして過ごそうかって
君が言ったようにその時間が楽しくて幸せで大切に思えた
改めて感じた
当たり前のようで気付かなかったこと
君の待つ場所へ向かう間
君で埋め尽くされる
だったら今もそうだよ
何処にいるかも分からないけれど
待ち合わせをすることも出来ないけれど
届かないと分かっていながらも何処か小さな希望を捨て切れず
今でも君を待っている僕は
こんなにも君で埋め尽くされている
君の問いかけはいつも唐突だった
『手を繋いでる時かな』
僕の答えに優しく微笑んだ
『じゃあ君は?』
照れ臭そうに笑って
『何だと思う?』と君が聞く
『キスする時?』
『違うよ』
『じゃあ何?』
そんなやり取りを何度か繰り返しながら君は嬉しそうに笑ってなかなか答えてくれなかった
『待ってる時間だよ』
君の答えにすぐに理解が出来なかった
君は少し呆れた顔をして『待ち合わせをしている間だよ』と言った
『どうして?』
『だって待っている間、貴方のことで埋め尽くされる』
不意に真剣な眼差しで見つめるから僕はどきどきしたんだ
君はどんな時でも僕にはない発想を持っていた
重みがあって切なくて綺麗だった
そんな君が大好きだった
『そうか、そうだね』
妙に納得した僕を君は笑った
『そうでしょ。待つ間何しようとか、何食べようとか、何話そうとか、一杯考えるから。その時間が一番幸せ』
ずっと始まりならいい
始まってしまえば必ず終わりが来る
君の言ったその言葉に僕は君の決意を見た気がした
だから君の幸せを壊さないように
君の幸せを長く引き延ばしてあげたかった
それから僕も考えてみたよ
君と待ち合わせをする時
君とどうして過ごそうかって
君が言ったようにその時間が楽しくて幸せで大切に思えた
改めて感じた
当たり前のようで気付かなかったこと
君の待つ場所へ向かう間
君で埋め尽くされる
だったら今もそうだよ
何処にいるかも分からないけれど
待ち合わせをすることも出来ないけれど
届かないと分かっていながらも何処か小さな希望を捨て切れず
今でも君を待っている僕は
こんなにも君で埋め尽くされている
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