春の恋5
掃除の時間。私の持ち場は体育館へ繋がる渡り廊下付近だ。あまり先生が来ない所で気が楽な場所だ。
ほうきで砂を掃いていると、後ろに人の気配がした。
バッと振り返ると透くんが立っていた。
透:「お待たせ。」
春:「あ、うん。」
透:「まぁ、まずは座ろうか。」
そう言って二人で体育館の入口の階段に腰を下ろした。
春:「透くん、昨日ベランダで会話聞いてたでしょ?私、猛くんはてっきり奈々のことが好きだとばっかり……。あの時居合わせてた透くんにしか相談出来ることじゃないし。」
透:「んー、正解。」
春:「え、何が?」
透くんは基本、口数が少ない。
透:「その、猛が奈々ちゃんのこと好きって所。」
春:「でぇぇ?!そっか……きゃ〜!!」
私は驚きと安心と嬉しさで感情がうまくコントロールできない。口元を押さえて大きな声が出るのを我慢した。
透くんはそんな私を見て、腹を抱えて声を出さずに笑っている。
春:「あれ?じゃあ、昨日奈々が言ってたことは?」
透:「あー、あれは勘違いというか誤解。本当は猛のやつ奈々ちゃんに告白するつもりだったらしいけど、あまりにも緊張したらしくて、いつもの冗談言ったら本気にされたらしい。」
春:「な〜んだ〜」
ほうきで砂を掃いていると、後ろに人の気配がした。
バッと振り返ると透くんが立っていた。
透:「お待たせ。」
春:「あ、うん。」
透:「まぁ、まずは座ろうか。」
そう言って二人で体育館の入口の階段に腰を下ろした。
春:「透くん、昨日ベランダで会話聞いてたでしょ?私、猛くんはてっきり奈々のことが好きだとばっかり……。あの時居合わせてた透くんにしか相談出来ることじゃないし。」
透:「んー、正解。」
春:「え、何が?」
透くんは基本、口数が少ない。
透:「その、猛が奈々ちゃんのこと好きって所。」
春:「でぇぇ?!そっか……きゃ〜!!」
私は驚きと安心と嬉しさで感情がうまくコントロールできない。口元を押さえて大きな声が出るのを我慢した。
透くんはそんな私を見て、腹を抱えて声を出さずに笑っている。
春:「あれ?じゃあ、昨日奈々が言ってたことは?」
透:「あー、あれは勘違いというか誤解。本当は猛のやつ奈々ちゃんに告白するつもりだったらしいけど、あまりにも緊張したらしくて、いつもの冗談言ったら本気にされたらしい。」
春:「な〜んだ〜」
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