カオスバスター 第9話:ガルの叫び
「逃げろ!」
ツバサは叫び、ガルの母親を背負って、ガルとリアと一緒に洞窟の入口を目指し走った。ツバサが岩部屋をでてすぐに岩石に埋まり、狭い通路にも岩が落ちてくるようになった。
「おいガル!出口まであとどれくらいかかるんだ!!」
「迷わなければあと一分だよ!」
「それって道は分かるんだろうな!!」
「もちろん!!」
ツバサとリアはガルを先頭にして走った。立ち止まれば岩石に当たる。三人は必死に走った。ガルはツバサが自分の母に話しかけていることに気付いた。
「おい!しっかりしろ!大丈夫か!?」
しかし母親狼には反応が無い。それどころか、先ほど塞がったはずの傷が開き、血が流れ落ちている。
「お、おい!また怪我してるぞ!!どうなってるんだ!?」
「あわわわ!たぶん傷の治りが浅かったんだと思います!未熟者ですみません!!」
「仕方ないよ。リア姉ちゃんは悪くない。っていうかそんな場合じゃないよ!!」
ガルは出口の光を見つけ叫んだ。
「ツバサ兄ちゃん!出口だよ!!」
ガルは一気にスピードを上げ、洞窟を抜け出した。続いてリアも洞窟を出た。ツバサは出口まで10メートルもない。その時、出口の上から巨大な岩盤が落ちてきた。
「ツバサ兄ちゃん!!」
ツバサはもう間に合わないと思い、左手を上げた。
「邪魔するんじゃねぇぇぇ!!!!!」
ツバサは素早く言霊を使い、岩盤を吹っ飛ばし、洞窟を飛び出した。間一髪、ツバサが出たと同時に洞窟は崩れ落ちた。
洞窟の前。ツバサとリアとガルはガルの母親を囲んでいた。
「母さん!母さん!」
ガルは涙目になりながら必死で母を呼び続けた。その横でリアが言霊で回復をさせる。しかし傷は塞がらない。
「ダメです!!もう手遅れになってしまってるかもしれません。」
そう言いながら、左手に力を込め、回復を続ける。
「母さんは死なない!また目を覚ます!!」
ガルは涙を流しながら母の死を否定する。
しかし母狼が目を覚ますことは二度となかった。
その森には悲しむ子供狼の咆哮が響いた。
ツバサは叫び、ガルの母親を背負って、ガルとリアと一緒に洞窟の入口を目指し走った。ツバサが岩部屋をでてすぐに岩石に埋まり、狭い通路にも岩が落ちてくるようになった。
「おいガル!出口まであとどれくらいかかるんだ!!」
「迷わなければあと一分だよ!」
「それって道は分かるんだろうな!!」
「もちろん!!」
ツバサとリアはガルを先頭にして走った。立ち止まれば岩石に当たる。三人は必死に走った。ガルはツバサが自分の母に話しかけていることに気付いた。
「おい!しっかりしろ!大丈夫か!?」
しかし母親狼には反応が無い。それどころか、先ほど塞がったはずの傷が開き、血が流れ落ちている。
「お、おい!また怪我してるぞ!!どうなってるんだ!?」
「あわわわ!たぶん傷の治りが浅かったんだと思います!未熟者ですみません!!」
「仕方ないよ。リア姉ちゃんは悪くない。っていうかそんな場合じゃないよ!!」
ガルは出口の光を見つけ叫んだ。
「ツバサ兄ちゃん!出口だよ!!」
ガルは一気にスピードを上げ、洞窟を抜け出した。続いてリアも洞窟を出た。ツバサは出口まで10メートルもない。その時、出口の上から巨大な岩盤が落ちてきた。
「ツバサ兄ちゃん!!」
ツバサはもう間に合わないと思い、左手を上げた。
「邪魔するんじゃねぇぇぇ!!!!!」
ツバサは素早く言霊を使い、岩盤を吹っ飛ばし、洞窟を飛び出した。間一髪、ツバサが出たと同時に洞窟は崩れ落ちた。
洞窟の前。ツバサとリアとガルはガルの母親を囲んでいた。
「母さん!母さん!」
ガルは涙目になりながら必死で母を呼び続けた。その横でリアが言霊で回復をさせる。しかし傷は塞がらない。
「ダメです!!もう手遅れになってしまってるかもしれません。」
そう言いながら、左手に力を込め、回復を続ける。
「母さんは死なない!また目を覚ます!!」
ガルは涙を流しながら母の死を否定する。
しかし母狼が目を覚ますことは二度となかった。
その森には悲しむ子供狼の咆哮が響いた。
感想
- 2859: 作者 一話ズレました!!10話まで書いてしまったので以後気をつけます。 [2011-01-16]
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