始福
彼女は呪いました。
この戦いばかりの世界を。
彼女は祈りました。
神様が戦いを止めてくれるように。
彼女は考えました。
神様無しでどうやったら幸せになれるか。
しかし彼女は何も思い付きませんでした。
彼女は逃げました。
戦いが終わるまで隠れていよう、そう考えて。
10年程経った頃、戦いは終わりました。
地上に彼女を残して。
彼女はあてもなく誰もいない焼け野原を彷徨いました。
10日でしょうか、1ヶ月でしょうか、1年でしょうか。
そのときでした。
たった1人、兵士の生き残りと彼女は出会いました。
2人は一晩中、語り合いました。
あるとき、彼がこう言いました。
「そういえば僕はまだ君の名前を知らなかった。教えてくれないか。」
彼女は答えました。
「イヴ。」
この戦いばかりの世界を。
彼女は祈りました。
神様が戦いを止めてくれるように。
彼女は考えました。
神様無しでどうやったら幸せになれるか。
しかし彼女は何も思い付きませんでした。
彼女は逃げました。
戦いが終わるまで隠れていよう、そう考えて。
10年程経った頃、戦いは終わりました。
地上に彼女を残して。
彼女はあてもなく誰もいない焼け野原を彷徨いました。
10日でしょうか、1ヶ月でしょうか、1年でしょうか。
そのときでした。
たった1人、兵士の生き残りと彼女は出会いました。
2人は一晩中、語り合いました。
あるとき、彼がこう言いました。
「そういえば僕はまだ君の名前を知らなかった。教えてくれないか。」
彼女は答えました。
「イヴ。」
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