携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 雪の天気に

雪の天気に

[499]  くろペン  2009-09-11投稿
「はぁ…死にたい……」

そう聞こえたのは聞き間違いなのだろうか、隣の窓際の席の方から聞こえたけれど。
隣の彼女はやっぱり今日も寝ているように見える。
ずっとそう。クラスが一緒になった程度ではわからなかったが、隣の席になってみるといつも寝てることに気付く。
隣を伺ったついでに窓から空をみると今にも雪でも降りそうな、ゆっくりと風に流される薄暗い雲がある。
見ていると今日もどきどきした。理由はわからない。
隣の彼女が机の上でもぞもぞと寝る体勢を変えていた。本当に寝ているみたいだ。さっきのは空耳だったらしい。

そのうちに雪が本当に降り出して、こんな寒いなか暖房もつけない学校の事務を恨みながら、カーディガンの袖を伸ばして手袋みたいにした。こうすると意外と暖かいのだ。伸びてしまうからあまりやりたくはないけど。
まだ朝のホームルームには時間があって、教室にいる人はまだ少ない。
−−この雪のお天気のなか、死んだらどんな気持ちなんだろう。
なんてつい考えてしまった。
きっとさっきの空耳のせいだ。

感想

感想はありません。

「 くろペン 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス