携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> バスターズ!・第四十九話「トイ・ボックス」

バスターズ!・第四十九話「トイ・ボックス」

[476]  博上 文  2005-11-24投稿
「うむ、若者らしいよい返事だ。」
そう言うと、本郷はまた髭をひと撫でして歩きだした。
そして・・・
「ここだ。」
本郷は見るからに重々しい扉の前で立ち止まった。

猛獣でも飼っているのだろうか?まるで何かを封印しているような、おぞましい雰囲気がする。
(いったい何が・・・?)
本郷はポケットから鍵を取出すと、扉の鍵穴に差し込み、ぐるりと半回転させた。

カシィンッ!

乾いた音が鳴り、鍵が解かれる。
「数有る『ホーム』の扉の中でも、これだけは唯一手動でな・・・んっ!」

ゴッ、ゴゴゴゴ・・・

不吉な音とともに、扉は開け放たれた。
「入りたまえ。」
本郷は龍一に中に入るよう、合図した。

「こ、これは・・・」
中に入った龍一の目に飛び込んできたのは、部屋の大部分をしめる程の巨大な鉄の立方体だった。

「『トイ・ボックス』。」本郷も部屋に入り、一言そうつぶやいた。
「トイ・ボックス・・・?」
「側面に『穴』が開いているだろう?」

本郷の指差したところを見ると、確かに立方体の側面の中央に、ぽっかりと『穴』が開いている。
「腕を入れたまえ。それが『儀式』だ。」

「・・・わかりました。」
龍一は『穴』の前まで来ると、その『穴』をよく見た。
腕を入れたら、どうなるのだろうか?
鍵が付いているくらいだ、少なくともただの穴ではないことは分かる。

(・・・考えてもしかたないか・・・。)
龍一は決心した。
(遣り遂げるためにっ・・・!)
「うおおっ!」

龍一は、殴るように左腕を『穴』に突っ込んだ。

感想

感想はありません。

「 博上 文 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス