ユニゾンハーツ ?−1
翌朝 AM7:42
美奈
「にぃに〜!早くしないとご飯冷めちゃうよ!」
達也
「分かってるよ!今行く」
洗面所で顔を洗い終えると僕はリビングの方へと向かった。
リビングに入ると美奈がテーブルに朝ごはんを用意して待っていた。
美奈
「遅いよ〜にぃに!」
達也
「ごめんごめん。いただきます!」
美奈
「いただきま〜す!」
そう言うと僕たちはご飯を食べ始めた。
僕は美奈の方を見た。
それに気付いたのか美奈と目が合った。
美奈
「ん?……どうしたの?にぃに?」
達也
「いや、何でもない」
美奈
「?……変なにぃに」
僕がそう言うと美奈はまたご飯を食べ始めた。
どうやら二日前の事は本当に覚えていないらしい。
達也
(記憶操作って言ってたっけミサキさん……本当に覚えてないんだな)
記憶操作については二日前にさかのぼる事になる。
二日前、僕が寝ている間にミサキさんが美奈の記憶から事件に関する記憶を全て消したと言っていた。
達也
(昨日は熱を出して休んだって事になってるんだよな)
そんな事を思いながら僕もまたご飯を食べるのを再開した。
それからご飯を食べ終わった僕たちは学校に行くために家を出た。
家を出てしばらくしてヒビキが話しかけてきた。
ヒビキ
『そういえば今日、クソ会長に呼ばれてるんだよね?』
達也
(うん。なんか昼休みに生徒会室に来いだって)
昨日、会長はそう帰り間際に言っていた。
多分、パラディンの事に関してのことだと思う。
そんなこんなでいつも花梨が待っている場所に来たがそこには花梨の姿はなかった。
ヒビキ
『野々宮さん…いないみたいだね』
達也
(みたいだね……多分、先に行ったんだよ)
あれでも花梨はリュール学院で薬品研究チームのサブリーダーを務めているから忙しいのだろう。
途中で隼人と合流すると僕たちは学校へと向かった。
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