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Street Children

[309]  Youki  2006-07-31投稿
「ただいま」

エリカは、いつも通り学校から終えると 

溜まり場となっているマイの家に帰った。

自分の家には、ここ数ヶ月帰っていない。

「おかえり〜。お疲れさん」

まだ、ネグリジェを着たままのマイが、

ベットに寝転んだままダルそうに起き上がる。

「エリカ、煙草取って」

マイはそのままベットの上に座り、寝癖がついている

金色に近い痛んだ髪を右手でかきあげた。

エリカがテーブルに置いてあった煙草を

ベットまで運ぶと、マイは慣れた手つきで

火をつけ、白い煙を吐く。

「マイ、一本もらうよ?」

その匂いにつられて、エリカも煙草を口に運ぶ。

その様子を見ていたマイが、無言でライターを投げてよこす。

それを受け取ったエリカは慣れた手つきで煙草に火をつけ、

窮屈な学校から開放された気分で、煙草を味わった。

「学校どうだった?」

煙草の灰を灰皿に落としながら、やっと目が冴えてきたマイは

制服姿のエリカを見て聞いてみる。

マイは、高校を1ヶ月で辞めている。

中学の頃からあまり学校に行かず、仲間と溜まって街へ行ったり

普通は授業がある時間にカラオケに行って朝方まで騒いでいたマイには

普通の学校生活に魅力を感じない。

むしろ、学校は地獄だった。

どうでもいい髪の色やピアス、制服の着方など

何かにつけていいがかりをつけてくる先生達。

将来ろくな大人にはならないと何度説教されたことだろう。

マイ達を理解をすることよりも規則だからと

自分でもなぜダメか説明できない意味のない校則を守れと

頭ごなしに怒鳴られた。時には手荒く扱われることもあった。

マイ達が学校へ行くと、あからさまに煙たがる先生もいた。

「・・・別に いつも通り」

エリカはあまり学校のことをマイに話そうとはしなかった。

それは、エリカの過去の深い傷と関係していた。

















 













 

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