遠い遠い君へ3
お見送り。
私たち吹奏楽部は、名門高校の吹奏楽部を
送るべく、校門まで出た。
「はあ・・・。」
突然の出会いと、緊張したひと時の時間、
彼の優しい笑顔と、楽器を鳴らす時の横顔。
全てがフラッシュバックする。
なんで、今日始めて会った人のことで
こんなに切ない気持ちになってるんだろう・・・。
そんな疑問を抱えながら、彼を目で追っていると、
また、私の視線に気付いたように彼が振り返った。
すると、私のように歩みよってきた。
そして、彼は私に小さい白い紙を差し出してきた。
「え・・・?」
どうしていいか分からず首をかしげていると、私の手を取って
手の平にその紙を置いてきた。
「これ、俺のアドレス。まだ教えたいことがイッパイあるからさ。
まあ、とにかくメールして!じゃね。」
そう言って、彼は走って団体の中に紛れて行ってしまった。
「ありがとうございます・・・。」
聞こえるはずも無いのに、小さくお礼を言った。
私たち吹奏楽部は、名門高校の吹奏楽部を
送るべく、校門まで出た。
「はあ・・・。」
突然の出会いと、緊張したひと時の時間、
彼の優しい笑顔と、楽器を鳴らす時の横顔。
全てがフラッシュバックする。
なんで、今日始めて会った人のことで
こんなに切ない気持ちになってるんだろう・・・。
そんな疑問を抱えながら、彼を目で追っていると、
また、私の視線に気付いたように彼が振り返った。
すると、私のように歩みよってきた。
そして、彼は私に小さい白い紙を差し出してきた。
「え・・・?」
どうしていいか分からず首をかしげていると、私の手を取って
手の平にその紙を置いてきた。
「これ、俺のアドレス。まだ教えたいことがイッパイあるからさ。
まあ、とにかくメールして!じゃね。」
そう言って、彼は走って団体の中に紛れて行ってしまった。
「ありがとうございます・・・。」
聞こえるはずも無いのに、小さくお礼を言った。
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