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チンゲンサイ。?

[452]  麻呂  2009-09-17投稿

近所のスーパーの惣菜売り場でパートとして働く妻が帰宅するのは、


いつも大体夕方の4時頃だ。


俺は、妻の帰宅時間に合わせて自宅へ向かう。


公園と職安を行ったり来たりして時間を潰すのも、ひと苦労である。


せめて仕事が決まる間位、家で掃除や洗濯など、家事の手伝いをしてみようかとも考えたが、


それだけは、やめてほしいと、妻に懇願された。


一家の大黒柱が、真っ昼間からぶらぶらしている所を、


近所に知られるのが嫌なのだそうだ。


いつもの様に、重い足取りで帰宅し、リビングへ向かう俺に、


なぜか重い空気がのしかかる。


ふと、部屋を見渡せば、妻が独りテーブルの上に肘を付き、

両手で顔を覆っていた。


いつもと違う空気に、何かがあったのだと察し、


俺は、妻に静かに尋ねた。


『ユキエ。どうした?!何かあったのか?!』


しかし妻は、すぐには答えず、


やっと口を開いたのは、俺が3度同じ質問をしてからだった。


『‥‥ユ‥ユウが‥‥‥‥‥。』



『ユウがどうしたと言うんだ?!』



『ユウが‥‥私に、クソババァって‥‥‥‥‥。』

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