携帯小説!(PC版)

wakening?

[442]  182  2006-08-01投稿
「あいつ、結構普通だったよな?」  次の日の朝、聖が修介に話しかけてきた。  「そうか?あいつちょくちょく性格変わってるぞ。」  と修介は答えた。  「修君、おはよぉ。今日は絶対サボるのダメだからね。」  由紀が話しかけてきた。  「あぁ〜、はいはい分かった分かった。」  修介は力の無い声で答えた。  「由紀ちゃん!…お、おはよぉ!」  聖が少し照れながら由紀にあいさつした。  「…おはよう…ございます…。」  由紀は聖以上に緊張しているようだった。  「はぁ?『ございます』って何だよ。」  修介は笑いながら言った。  すると由紀は、顔を真っ赤にしてどこかへ行ってしまった。  「お前さぁ〜、もっとやさしくできねぇの?かわいそうだろ。…あぁ〜!でもやっぱ可愛いなぁ〜」  聖はまたニヤニヤしていた。  この日修介は居眠りはしたものの授業をサボることはなかった。由紀を怒らせてしまったことを少し気にしているようだった。  「おい、由紀。怒ってる?」  放課後、修介は由紀に話しかけた。  だが由紀は何も返事をしなかった。  「朝、ちょっと言いすぎた。わりぃ。」  と修介はもう一度由紀に話しかけてみた。  「修君があやまるなんてめずらしいね。」と、しばらく沈黙が続き由紀はやっと返事をした。  「はぁ…、めんどくさ…。てか早くしろよ。帰るぞ。」  修介は頭をかきながら言った。  由紀は「うん」と嬉しそうに返事して、急いで教科書をカバンに詰め込んだ。

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