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オタクさん、元気?≪22≫

[334]  防波堤  2009-09-20投稿
ぼくは渋々ながら玄関へ辿り着きドアを開けた。


すると―――。


「たらいま〜☆忘れ物したの〜ん。や〜ん。ボク大失敗なの〜♪」


明るい調子っ外れな姉の声がした。


「いや〜失敗しょっぱい。…あれ?拓真おとーとは〜?」


拓真は兄の名前だ。姉の方が兄因り年上なのだ。


「もーガッコ行ったよー」


すると姉は怪訝な顔をした。姉は嫌がるだろうがその表情は凄く兄に似ている。


「あれ〜?キミ達はなかよろしだからてっきり一緒かと思ったのに〜☆いもうとよ!滔々おとーと離れか〜?」


違う。抑、そんなに仲が良かったっけー?


「あ〜。そっか。今の橋垣港は違うか〜」


姉は納得顔だがぼくには何が何だかさっぱり分からない。

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