捨てる男、拾う女【裏】?
━━光は止まない。早く此処から出せと言わんばかりに輝く。むしろアタッシュケースを壊す様な勢いで輝きを増している。
一体何がこの中にぃ!?
光は女の問いに答えるようにさらに奥底から輝きをあげる。
[女]「開けてみろ…ッてこと?でも…」
アタッシュケースには鍵がかかっている。とても開きそうにない。
[女]「ふぅん〜ッ!、うぅん〜ッ!…タハ〜〜、ヤッパ開かないかぁ。仕方ない」
私はアタッシュケースを下に置き、上着を脱いで右拳に巻き付けた。構えは“下段突き”激昂の気迫を拳と一緒に光の割れ目に叩き込む。
[女]「ハァァァッッーーーーーー!!」バキッと中まで突き破り、アタッシュケースは見事に割れ目を軸にひび割れ真っ二つになった。
[女]「伊達にブラックベルトは巻いてません」
…と言うものの右拳に巻き付けた上着はボロボロに破れ、血が滴り落ちていた。
[女]「まだまだ修行が足りないかなぁ…痛いよ〜……あっ、それより中身は!?いやな音してたけど…」
光は……あった。大丈夫のようだ。アタッシュケースという殻を破り、ソレはやっと外に出れた安堵からか光は収まりつつあった。だんだんとその全貌が見えてくる。
[女]「…これッてグローブ?」
ソレは荒々しさと武骨さがジワジワと滲み出ていた。西洋の騎士が付けるガントレット(手甲)の様な機械ッぽい、指の部分が無いレザーグローブだった。
[女]「何でこんなモノがアタッシュケースなんかに……あれ?他にも何か入って…あ゛」
他にも入ってた。ノート型パソコンだったであろうモノが…。
[女]「捨ててあったんだから大丈夫……かなぁ〜?」
見たところ、まだ作って間もないといった感じだった。どうしよう。とオロオロしていると、パソコンが遺言でも残すかのように一言だけ呟いた。
[パソコン]「シ…ステ<……起£ど……§……#テス±開∴し…★間*…歪…%完※▼▼……¢をおと…∬下…い。」
そう言って完全に電源が切れて壊れてしまった。
ピーンとキタ。迷ってなんかいられない。すぐ横には物凄くピンチな家族、目の前には物凄く意味あり気な機械グローブ、そして物凄く意味深な言葉。
[女]「こ…コレはッ!まさか…!ヒーロー誕生ッてヤツね♪!!」
迷っていなかった…。
パソコンが小さくプスンと鳴って静かに崩れた。
…続きます
一体何がこの中にぃ!?
光は女の問いに答えるようにさらに奥底から輝きをあげる。
[女]「開けてみろ…ッてこと?でも…」
アタッシュケースには鍵がかかっている。とても開きそうにない。
[女]「ふぅん〜ッ!、うぅん〜ッ!…タハ〜〜、ヤッパ開かないかぁ。仕方ない」
私はアタッシュケースを下に置き、上着を脱いで右拳に巻き付けた。構えは“下段突き”激昂の気迫を拳と一緒に光の割れ目に叩き込む。
[女]「ハァァァッッーーーーーー!!」バキッと中まで突き破り、アタッシュケースは見事に割れ目を軸にひび割れ真っ二つになった。
[女]「伊達にブラックベルトは巻いてません」
…と言うものの右拳に巻き付けた上着はボロボロに破れ、血が滴り落ちていた。
[女]「まだまだ修行が足りないかなぁ…痛いよ〜……あっ、それより中身は!?いやな音してたけど…」
光は……あった。大丈夫のようだ。アタッシュケースという殻を破り、ソレはやっと外に出れた安堵からか光は収まりつつあった。だんだんとその全貌が見えてくる。
[女]「…これッてグローブ?」
ソレは荒々しさと武骨さがジワジワと滲み出ていた。西洋の騎士が付けるガントレット(手甲)の様な機械ッぽい、指の部分が無いレザーグローブだった。
[女]「何でこんなモノがアタッシュケースなんかに……あれ?他にも何か入って…あ゛」
他にも入ってた。ノート型パソコンだったであろうモノが…。
[女]「捨ててあったんだから大丈夫……かなぁ〜?」
見たところ、まだ作って間もないといった感じだった。どうしよう。とオロオロしていると、パソコンが遺言でも残すかのように一言だけ呟いた。
[パソコン]「シ…ステ<……起£ど……§……#テス±開∴し…★間*…歪…%完※▼▼……¢をおと…∬下…い。」
そう言って完全に電源が切れて壊れてしまった。
ピーンとキタ。迷ってなんかいられない。すぐ横には物凄くピンチな家族、目の前には物凄く意味あり気な機械グローブ、そして物凄く意味深な言葉。
[女]「こ…コレはッ!まさか…!ヒーロー誕生ッてヤツね♪!!」
迷っていなかった…。
パソコンが小さくプスンと鳴って静かに崩れた。
…続きます
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