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間違いletter 6

[491]  きゃしー  2009-09-21投稿


走った


私はいそいでいた

ドアを勢いよくあける

おばさんはいなかった


「愛!愛!!
聞いて、きてんで!
手紙が!
あの、卓也さんからやで!」

愛が一瞬、

笑ってくれたように思えた











一週間ほど経っただろうか


俺の返事にまた、

手紙が届いた



またかわいらしい

封筒だ



斉藤 愛



最初は誰だったか

全く記憶になかった


宛先の 卓也 をみて

思い出した


にしても

2通もわざわざ

ここに届くなんて


郵便局も相手も

気づいてないのか



いつものソファーに座る



中野 卓也 様


丁寧な

かわいらしい字が

並ぶ



――お返事ありがとうございます

本当に嬉しかったです―\r



相手の嬉しそうな

顔をうかべて

なんとなく俺も

嬉しくなる



――私は、実は

今病院にいます―\r



び ょ う い ん…?



――入院中なんです

私はこんな毎日が嫌で

希望なんかなかった


そんなとき、

beatの曲に

励まされたんです――



俺の中で変な感情が

うまれた


最初に書いた返事では

生まれなかった感情だ

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