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間違いletter 8

[463]  きゃしー  2009-09-21投稿

愛との手紙は

途切れることなく続いた



俺の中で膨れた罪悪感は

いつの間にか消えていた


それでもときどき

どうしようもない

罪悪感におそわれた



彼女は俺の

ファンでもなんでもない


増えていく彼女からの手紙は

俺を励ました

愛の言葉いつだって

純粋で辛いなかにいても

いつでも前向きだった

そして彼女もまた

全く知りもしない

こんな男からの手紙に

希望をもらっていた




そして俺は

彼女の返事を待ちながら

もう一つ、

くるはずのない返事を

待っていた


あの日、浮かんだままに

かいたあの曲が

諦めてしまった夢を

もう一度叶えてくれる気が

していた







「おまえ最近変わったね」

人と付き合うことが

面倒になっていた俺は

珍しくバイト先の先輩に

誘われて飲んでいた


「そうっすかね」


適当に返事をしたが

相手は真面目な顔で

俺の顔をみつめながら

続けた


「いや、ほんとに
変わったよ
表情が違うもん
なんかあった?」



俺は愛のことを
思い出しながら
何もないっすよ、と
笑った

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