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間違いletter 12

[400]  きゃしー  2009-09-22投稿


朝はやく俺は

真治の家にいた


真治は眠そうに俺を

迎えいれた



俺は聞いてほしいとだけ言い

あの曲の入ったMDをかけた


真治はだまったまま

一点を見つめていた


聞いているのか

何を考えているのかも

わからない


曲が終わり、

俺は不安を感じながら

話した


「…もう一度……

ドラム、叩いてくれないか…

…俺もう一回、

夢を信じようと思うんだ」


真治は相変わらず

表情を変えなかった


ただ一言




「…いいよ」





と、答えた

そして俺の目を見て

あきれた顔でほほえんだ











俺らはまた夢に向かって

走りだした


俺は愛にお礼が言いたかった


でも自分を偽っている限り

それはできないことだった


俺が本当のことを話せない

もどかしさに悩んでいる間に

少しずつバンドは前進していた



「今度のライブで

君たちの曲を

聞かせてもらいたい」



そしてついに

チャンスがめぐってきた





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