間違いletter 14
―彼女から返事は
返って来なかった
やっぱり傷つけたかな
俺はあらゆる後悔に
押しつぶされそうになりながらも
挨拶まわりやら
慣れない仕事で忙しく
愛のことも手紙のことも
少しずつ忘れかけていた
だから一月程たって
愛から返事がきたとき
正直面倒に感じた
―『会ってもらえませんか』―\r
手紙にはこれだけしか
書かれておらず
封筒の中に一枚の
病院の住所の書かれた
メモが入っていた
それでも俺は
気づいたら
暇を見つけて
大阪にむかう新幹線に
乗っていた
…騙した慰謝料とか
請求されたりして…
いろんなことを
考えながら数時間後
大阪に着いた
「斉藤愛さんの病室は
どこですか?」
俺は斉藤愛と書かれた部屋へ
案内され
看護師が扉をあけると
そこには愛と思われる
一人の患者が眠っていた
「愛ちゃん、お客さんよ」
「……」
「眠ってるんですか?」
「もしかして…
聞いてないんですか?
彼女はもう1年以上も
ずっと眠ったままですよ」
感想
感想はありません。
「 きゃしー 」の携帯小説
- スカバンburn!!-209- 光 希 へ 〜スタート〜
- スカバンburn!!-208- 光 希 へ 〜仕事〜
- スカバンburn!!-207- 光 希 へ 〜恋人〜
- スカバンburn!!-206- 光 希 へ 〜家 族〜
- スカバンburn!!-205- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-204- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-203- 光希へ 〜伸昭〜