間違いletter 15
病室に一人残された俺は
目の前で眠る知らない女の子を
ただ見つめていた
―『事故にあってね…
ずっと意識がないままなんです…』―\r
看護師はそう言ってでていった
目の前の女の子は
穏やかな表情で眠っている
あの手紙は誰が…?
ガラガラッ
俺の後ろで扉が開いた
その音に振り返る
清楚な感じで
かわいいチェックのパジャマを着た
ベッドの少女と同じくらいだろうか
10代くらいの女の子が
目を丸くして俺を見つめていた
俺は不審者だと思われないように
何か言おうと口を開いた
が、何も浮かばない
この部屋には他に患者はいない
彼女は愛の知り合いだろうか
2人は何も言わず
見つめあっていた
そのうち彼女の表情が
突然、あっ、という顔になった
そして笑顔になり
彼女は慌ててポケットをさぐる
取り出したメモに何か書き出した
俺に向けられたメモには
『玉置さんですか?
玉置 拓也さんですか?』
と、見覚えのある丁寧な字が
綺麗に並んでいた
感想
感想はありません。
「 きゃしー 」の携帯小説
- スカバンburn!!-209- 光 希 へ 〜スタート〜
- スカバンburn!!-208- 光 希 へ 〜仕事〜
- スカバンburn!!-207- 光 希 へ 〜恋人〜
- スカバンburn!!-206- 光 希 へ 〜家 族〜
- スカバンburn!!-205- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-204- 光 希 へ 〜バンド〜
- スカバンburn!!-203- 光希へ 〜伸昭〜