あなたがいるだけで。《最終話》
いつの間にか夏になっていた。蒼々とした空に白い雲が浮かんでいる。
桜の木々は深い緑色をした葉を生い茂らせている。
絵が、完成した。
青空を背景に、白いピンク色の桜の花が満開に咲いている。
それを見ているひとりの人。
私の大事な人。
あの告白から1ヶ月が経とうとしていた。
お互い避けているのか、、大嶋くんと帰り道に会うことはなかった。
いや、正確には姿は見たが、声を掛けることはなかった、だ。
絵が、完成した。
その課程と共に、私の気持ちも…
帰り道、大嶋くんの姿を見つけた。
伝えたい想いがあった。
「大嶋くん」
「…廣瀬さん」
大嶋くんから目をそらさず、ちゃんと言えたと思う。
「私、大嶋くんのおかげで、すごく楽しかった。大嶋くんから、いっぱい幸せな時間をもらったの」
やっぱり恥ずかしくて頬が熱くなってくるのが分かる。
「こんなこと、言葉にするの恥ずかしいけど、でも言わなきゃ大嶋くんに伝わらないから、言うね」
大嶋くんも目をそらさず、私のことを見ている。
「大嶋くんのおかげで、私の毎日はキラキラしてた。小さな事でも幸せを感じられた。絵も、大嶋くんのおかげで今までで最高の作品に仕上がった」
「…僕はなにもしてませんよ。作品が最高のものに仕上がったのは、廣瀬さんが頑張ったから…」「その頑張る力をくれたのは、大嶋くんなの」
大嶋くんは真剣な表情で私の話を聞いてくれている。
「大嶋くんがいるだけで…」
大嶋くんがいるだけで、私の世界は輝いた。
きっとこれからもそれは変わらない。
「だから、ありがとうって言いたくて」
「廣瀬さん…」
笑顔で、大嶋くんに言うことができた。
「ありがとう」
END
桜の木々は深い緑色をした葉を生い茂らせている。
絵が、完成した。
青空を背景に、白いピンク色の桜の花が満開に咲いている。
それを見ているひとりの人。
私の大事な人。
あの告白から1ヶ月が経とうとしていた。
お互い避けているのか、、大嶋くんと帰り道に会うことはなかった。
いや、正確には姿は見たが、声を掛けることはなかった、だ。
絵が、完成した。
その課程と共に、私の気持ちも…
帰り道、大嶋くんの姿を見つけた。
伝えたい想いがあった。
「大嶋くん」
「…廣瀬さん」
大嶋くんから目をそらさず、ちゃんと言えたと思う。
「私、大嶋くんのおかげで、すごく楽しかった。大嶋くんから、いっぱい幸せな時間をもらったの」
やっぱり恥ずかしくて頬が熱くなってくるのが分かる。
「こんなこと、言葉にするの恥ずかしいけど、でも言わなきゃ大嶋くんに伝わらないから、言うね」
大嶋くんも目をそらさず、私のことを見ている。
「大嶋くんのおかげで、私の毎日はキラキラしてた。小さな事でも幸せを感じられた。絵も、大嶋くんのおかげで今までで最高の作品に仕上がった」
「…僕はなにもしてませんよ。作品が最高のものに仕上がったのは、廣瀬さんが頑張ったから…」「その頑張る力をくれたのは、大嶋くんなの」
大嶋くんは真剣な表情で私の話を聞いてくれている。
「大嶋くんがいるだけで…」
大嶋くんがいるだけで、私の世界は輝いた。
きっとこれからもそれは変わらない。
「だから、ありがとうって言いたくて」
「廣瀬さん…」
笑顔で、大嶋くんに言うことができた。
「ありがとう」
END
感想
- 27894: 再読!素敵な作品ですねシャイン [2011-01-16]