携帯小説!(PC版)

快晴

[239]  かれかの  2009-09-24投稿
いつも側にいて。
そんなワガママが言えたらどんなに楽かな?
私は思っている事を言葉に出来ない。
全てが彼に悪い気がして。
いきなりのドタキャン。
仕事だから仕方ないって思って彼に笑顔で返す。
電話の声は明るくても私の心は雲っていた。

気付いて…毎回そんな事を思っていた。
もちろん彼がそんな事に気付くことはなかった。

そして、何年か経ったある日…彼の口から出た言葉は別れ話だった。
私より自分を必要にしてくれる人を見付けたんだって…。
なんで!?
最初はそんな気持ちでいっぱいだった。
ワガママだって彼に思われたくなくて全てガマンしたのに…。
それでも私は本音を言えなかった。
最後なのに…。
怒ることも泣く事もなかった。
自分のプライドが許さなかったから。
最後も結局笑顔で「わかった…」って言って…
それで彼と私の関係は終わった。

私は彼の隣に居たかっただけ…。

それから私はまた新しい恋をした。
今度は間違わないように。大切な人だからこそ本音を語らないと。
前の彼が教えてくれた大切な事。
ありがとう。

今の彼の隣を歩きながら空を見上げた。
今日も快晴だ…。

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