携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 角砂糖が溶けていくように?

角砂糖が溶けていくように?

[522]  紗弥佳  2009-09-24投稿
雨は相変わらず降り続いている。
電子レンジのデジタル時計が青白く浮かび上がっている。
真夜中。
一人でソファーに腰掛けている。
一人でコーヒーテービルとその上にちょこんと居座っているコーヒーカップとシュガーポットと向き合っている。
シュガーポットの蓋を開ける。
陶器がぶつかる涼しい音。
もう一つ、砂糖を小さなトングでつまんでカップに落とす。
砂糖が深い海に落ちていく石みたいに見える。
冷めてしまっているコーヒーの中に落ちて、なかなか溶けていかない。
コーヒーと砂糖が混ざらない。
一つになれない。
通じない、伝わらない、分からない。
そんな言葉が頭を過ぎる。
私はまだ、扉の中から戻ってこられない。

感想

  • 23051: ようやく題名が心にしみる(とける)感じがしますシャイン [2011-01-16]
  • 23130: 代わりに解説、感謝です。有難う御座います:紗弥佳 [2011-01-16]

「 紗弥佳 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス