間違いletter 23
「大阪行ってたの?」
マネージャーの隆は
歳が近いこともあってか
バンドの4人目みたいになってた
「…んー…まあ、
野暮用?…で」
大阪みやげを渡しながら
適当に答える
真治はどうも と
雑誌を眺めたまま答える
「わーい
あーでもたこやきが食いたいな」
俺の土産を受けとりながらも
直人は文句を言う
「どうせまた行くから
そんとき買ってきてやるよ」
「また行くの?
なんで」
「…まあちょっと知り合いが
今入院しててね」
ちらっと真治の目の黒だけが
観察するように俺を追う
「…なんだよ」
「いや、忙しいのに
そんなわざわざ
また見舞いに行くなんて
どういう知り合いなんだろうかと」
真治はまた雑誌へと戻るが
その口元はにやりと笑っいた
「なんだよ、もしかして
彼女か?」
直人もにやにやと
ちょっかいをだす
「違うよ
…まあ、ちょっと大事な知り合いだよ」
俺は雑誌の取材までの
待ち時間を潰そうと
ノートパソコンを開く
「言っとくけど
これからもっと忙しくなるからね」
嫌味っぽく
隆につっこまれたが
俺は笑っていた
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