WINGMAN 08 【眼下の光・9】
・・・――腕が飛んだ。
正確には手の平から肘までが、メキメキにひしゃげて吹き飛んだのだ。
そして、その吹き飛んだ腕が落ち、ガタンッやドサッでもない、メキャとゆう轟音が響き渡った。
あの刹那、WINGMANの拳と宇宙怪獣の光線が交差する時、刹那よりさらに短い時間で宇宙怪獣の方が勝っていたらしい。
「――ッ、ナナコちゃん!」
唐突に、直感的にそう叫ぶ。その声の応答にナナコちゃんは、やや咳こみながらの声で返答する。
「「AX-8・・・ガ・・イ」」
咳をこむとゆうか、衝撃による磁気障害で放送音声そのものにノイズがはいっている。呼び方も軽く間違えている。
モニタリングされてくる外の映像の中に宇宙怪獣が入るせいなのか、妙に恐怖に煽られる。
クソッ―――っと、胸中でも口でも吐き捨る。 胸糞の悪さと自分への奇妙な恐怖が混ざり合い、絶妙な具合で嗚咽を引き起こす。
「ナナコちゃん!!大丈夫か?!」
「「・・・ガイ?ん〜大丈夫ではなさそ・・う。なんだか左肩がうごかないや。さっきのせいかな?ん――イタッ!!」」
「――ッ!!」
ベキッとあまり聞こえね良くない音がスピーカーから聞こえた。骨が外れたようだ。
ナナコちゃんには悪いが、すごく嗚咽感に囚われる。気味がわるくなる。
「あ・・あのナナコちゃん。ナナコ・・・ちゃん。頼みがある―――――\r
光線を放ちおえ、白煙ガタンパク質な物を燃やしたような異臭が漂わせながら、宇宙怪獣は体制をまた整えていた。先程の防御体制ではなく、攻撃体制の方だ。
深紅に艶めく巨大な眼球がグルグルを数度回転させ、目標を目前のWINGMANに定める。
体格上、水分や体液から無縁そうな巨体だが、この行為だけでかなりグロテスクな音を零す。
『オイ!そこの出来こそないの原始生命体!!ききやがれ!!!!』
そこに突き刺すように叫ぶスピーカー音声。
『ここから先は俺が相手だ!!』
片腕を無くし欠けている巨人が宇宙怪獣を指差し言う。いや、ここはあえてガイ(彼)が叫んだとゆうべきだろう。嗚咽と吐き気に苛まれる彼と・・・
正確には手の平から肘までが、メキメキにひしゃげて吹き飛んだのだ。
そして、その吹き飛んだ腕が落ち、ガタンッやドサッでもない、メキャとゆう轟音が響き渡った。
あの刹那、WINGMANの拳と宇宙怪獣の光線が交差する時、刹那よりさらに短い時間で宇宙怪獣の方が勝っていたらしい。
「――ッ、ナナコちゃん!」
唐突に、直感的にそう叫ぶ。その声の応答にナナコちゃんは、やや咳こみながらの声で返答する。
「「AX-8・・・ガ・・イ」」
咳をこむとゆうか、衝撃による磁気障害で放送音声そのものにノイズがはいっている。呼び方も軽く間違えている。
モニタリングされてくる外の映像の中に宇宙怪獣が入るせいなのか、妙に恐怖に煽られる。
クソッ―――っと、胸中でも口でも吐き捨る。 胸糞の悪さと自分への奇妙な恐怖が混ざり合い、絶妙な具合で嗚咽を引き起こす。
「ナナコちゃん!!大丈夫か?!」
「「・・・ガイ?ん〜大丈夫ではなさそ・・う。なんだか左肩がうごかないや。さっきのせいかな?ん――イタッ!!」」
「――ッ!!」
ベキッとあまり聞こえね良くない音がスピーカーから聞こえた。骨が外れたようだ。
ナナコちゃんには悪いが、すごく嗚咽感に囚われる。気味がわるくなる。
「あ・・あのナナコちゃん。ナナコ・・・ちゃん。頼みがある―――――\r
光線を放ちおえ、白煙ガタンパク質な物を燃やしたような異臭が漂わせながら、宇宙怪獣は体制をまた整えていた。先程の防御体制ではなく、攻撃体制の方だ。
深紅に艶めく巨大な眼球がグルグルを数度回転させ、目標を目前のWINGMANに定める。
体格上、水分や体液から無縁そうな巨体だが、この行為だけでかなりグロテスクな音を零す。
『オイ!そこの出来こそないの原始生命体!!ききやがれ!!!!』
そこに突き刺すように叫ぶスピーカー音声。
『ここから先は俺が相手だ!!』
片腕を無くし欠けている巨人が宇宙怪獣を指差し言う。いや、ここはあえてガイ(彼)が叫んだとゆうべきだろう。嗚咽と吐き気に苛まれる彼と・・・
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